2004年1月10日
創価大学 学部長会議
このたび、創立者池田大作先生がサハ共和国北極文化芸術国立大学から名誉教授の称号を授与されました。
この授与によって、1975年にモスクワ大学から名誉博士号を受章されて以来、世界五大陸の大学・学術機関より、150の名誉称号を受けられたことになりました。これはまさしく歴史的な偉業であるとともに、本学にとって最高の誉れであります。
いまや、世界の教育界・学術界は、創立者の識見と行動に共感し、賛同する時代を迎えたといえます。それとともに、今後ますます、内外各界からの本学への期待は高まり、またこれに応えゆくことが求められることとなります。本学は創立30周年を過ぎ、新たに50周年へ向かって第二の草創期を迎えました。
この期にあたり、「学生中心の大学」を掲げる本学として、さらなる人間教育の実を示していくことを、学部長会議として決議いたしました。
本年度の入学式にて、創立者は創価大学の意義について、次のような指針を示されました。
創大は、偉大な各界の指導者をつくる大学である。
創大は、正義と勇気と平和の連帯をつくる大学である。
創大は、あらゆる社会で、あらゆる世界で、賞賛されゆく実力を育てゆく大学である。
そして、創大は、平和のために、全世界の学生と青年とのスクラムと連帯をつくりゆく原動力の大学である。
この創立者の示された指針をもとに、本学教育の責をになう学部長会議構成員一同、以下のごとく深く決意をするものです。
本学に集われた学生諸君は、大きな使命をもった人たちである。今まさに、時代の闇、混迷する社会の転換が求められている。ここに期待されるものは、時代をリードする人間、すなわち希望の光を与えゆく、力ある人間的指導者であろう。指導者の要件とは、逆境にあっても負けない、つねに前進する熱意と、将来へのビジョンを人々に与える力をもつことである。ここに本学の人間教育のめざす目的があることは明らかであり、その力をつけるのが創価大学での学生時代にほかならない。
本学で培った土台の上に、その後、さまざまな分野において開花しうる人材として成長していっていただきたい。そして、とりわけ、時代をリードする指導者へと成長することを期待したい。この創大生のもついわば人類史的役割を思うとき、教育の任にあたる私たち教職員は、使命をもった学生一人一人を大切にするとともに、私たち自身つねに自己研鑽を怠らず、教育力・指導力の練磨に努めるべきだと考える。
戦後教育の問題点として、善悪を判断する力の涵養に意を注がなかったということが指摘されている。民主主義とは、単にすべてを同等視することにあるのではなく、民衆一人一人の自由な成長が可能になるところにある。人間的成長なくして社会の発展はありえず、真の民主主義の理念も実現することはないといえよう。このことを可能にするものこそ、正しい価値観である。その確立のため、対話の中で切磋琢磨しつつ、より深いものの見方、より価値的な方向を見定める力を養うことが肝要となってくる。そうした人間的成長を阻害するものこそ悪である。
「創価」とは、価値創造であり、牧口常三郎先生が示されたように、自他ともに幸福を実現する力である。ここで教育者にとって大切になってくることは、学生の成長そして幸福を阻害する要因を断固排除していくことである。私たち教職員は率先して、また団結して、創価大学の建学の精神を守り抜き、もって学生の成長のために奉仕していくべきと考える。
そしてとりわけ重要なことは、本学の学問研究のさらなる興隆であり、名実ともに世界に通じる一流の大学としての実力を備えることである。この学問研究は教員だけでなされるものではなく、学生とともに、学問探求の同志として共同に作業をしていくことが大切であると信じる。相互の信頼と尊敬の中で、この学問研究のエートスが醸成され、そこに世界から瞠目される創価大学の学問が実現しゆくであろう。
創立者は、学生に対し「名著を読め、歴史を学べ」といわれ、さらに「徹して語学力を磨け」と述べられている。グロ-バル化しゆく世界を考えるとき、世界市民としてのパスポートをもつことが求められることは論を待たない。それはまた、平和建設の大きな力となっていく。
世界で賞賛される実力とは、建学の精神を身につけた学力ある人材であろう。学生にとっては一生のうちの短い時期ではあるが、創価大学における数年間の学問探求は、その後の人生を決定するかけがえのない数年間である。学問の府として重要なことは、真に価値ある学問研究をともに研鑽し深めゆくことである。そこに、私たち教職員の最大の責務があると考える。
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