北京大学付属中学校・国語高級教師
(2006年2月より交換教員として本学で1年間の研修)
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今回は、北京大学より交換教員として本学で研究中の張先生に、研修の目的や日本の文化、創大への印象などについてコラムを寄せてもらいました。 |
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交換教員制度について・・・創価大学と北京大学との学術交流協定より抜粋
創価大学と北京大学は、日中両国間の友好と平和事業の強化に貢献することを目指し、学術交流の協力と拡大が日中両国間の相互理解を深めるために有意義であることを認め、両大学間の学術交流を目的として以下の事項に合意した。
1.創価大学および北京大学は、講義を目的とする教授もしくは助教授を毎年
1~2名、それぞれ3ヶ月以内の期間で交換する。
2.創価大学および北京大学は、毎年、研究を目的とする1名の教授、助教授
、講師、助手、もしくは2名の学生(大学院生を含む)を1年以内の期間で交
換する
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来日研修の目的: 私は、中国で基礎教育に携わって22年になり、この仕事が並大抵でないことはよくわかっています。教育改革において、どのように学生を教育して、学生の個性、感情、能力を伸ばすかが、中国の教師の重点的な研究の内容です。中国の教育改革のプロセスに従って、「素質教育」というスローガンが掲げられました。そして、日本には、「ゆとり教育」という考えがあります。「素質教育」であれ、「ゆとり教育」であれ、いずれも極めて困難な長期的なプロセスです。他方、中国と日本における教育改革で、異なるレベルの論争や理解があることを知り、さらにこの分野の状況を調べて、私の授業の中で直面した困惑を解決する一助にしたいと思います。 |
交換教員の皆さんと |
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長く学生に接してきたので、私は中国の学生の心理や性格、特徴、用いる学習方法、備わった能力の水準などについて、かなり深く詳細に理解しています。色んなメディアから、日本の青少年に関する状況が分かり、新しい時代に、新しい教育観念の下で、両国の学生には、はっきりとした異なる変化がありますが、多くの共通した問題もあると感じました。たとえば、道徳的価値観、社会と自己に対する判断や認識、自己の行為に対するコントロールなどで、多くの縦断的、横断的な差異が現れています。この差異が、教師にプレッシャーや戸惑いを感じさせ、新たに学生の変化を知って、直ちに教育の仕方を余儀なく調整させられます。今回の研修を通して、私は、日本の教師との交流で得た収穫や経験によって、日本の教師がこの分野で成功した経験や有効的な措置、手段、方法などを理解し、また、両国の学生の生活や学習面での相違を理解したいと思っています。
| 6月に、中国からの交換教員で創価学園を訪問させていただきました。初めに、創価学園の高校、中学の校長先生ら関係者と懇談し、多くの事を学びました。それから、分かれて、数学、英語、生物、日本の古文など、学生の授業の一部を参観しました。短い時間でしたが、授業の光景がとても深く心に残っています。特に、感銘を受けたのは、学生が活発で自信にあふれていて、学生と教師の間に互いに行動するいい雰囲気があったことを感じました。最後に、学生との懇談があり、学生の質問の中に社会生活に関心があることがわかり、とても強い思考力があることにとても感動しました。 |
創価学園生と |
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| 私は、今年の2月に北京から創価大学に参りました。しばらくして、日本の桜が満開になり、どこへ桜を見に行こうかと考えていました。北京には玉淵潭公園があり、とてもしなやかな桜もあります。ある方が、「桜を見るなら遠くへ行く必要はありません、創価大学の桜はとてもきれいですよ」と教えてくれました。そこで、まず、国際課の交換教員の担当の方に、創価大学の「萩の庭」の桜を見に連れて行ってもらいました。北京大学の桜が植えられた山があるのですが、そこはかつて池田先生が使用されていたことのある場所だそうです。広々とした山に、桜が雲や霞のように咲いて迫力がありました。続けて、キャンパス内で、三、四種類の桜が順番に咲いているのを見ました。とてもきれいでした。一番好きなのは、最後に咲いた山桜でした。宿舎から国際センターの建物まで歩くと、満開の桜の間に、朝日や夕日の陽が映え、光沢を帯びて夢、幻のような美しさでした。桜が散っても、道に花びらが一杯になり、中国の四大名著の一つの『紅楼夢』で描かれた情景を思い出させてくれ、趣がありました。そして、桜が散り終わると、色とりどりの花が咲き乱れ、今は盛夏の見渡す限りの緑が、心を晴れ晴れとさせてくれます。景色の美しさをより引き立てているのが学生の活力です。毎日、宿舎から国際交流センターの建物まで、広いキャンパスの半分を歩かなければなりませんが、昼休みや夕方には、いつも体育館前の野外音楽堂から学生の太鼓をたたく音や演奏、歌声が聞こえてきます。学生の活力とキャンパスの美しい景色が、互いに引き立てあっています。 |
桜の前で交換教員の皆さんと |
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池田先生に感銘:
創価大学に来る前から、池田先生のことは存じていました。池田先生と中国の故周恩来総理との深き縁を淵源に、池田先生が中日友好のために多大な貢献されていることを知り、敬服していました。創価大学に来てからは、学生の卒業式、入学式、創価同窓の集いなど何度も大きな行事に参加し、自分の耳で池田先生の講演を何度も聞かせていただきました。池田先生にお会いして、敬服するだけではなく、感動もしました。私が見た池田先生を形容するならば、「智慧」と「慈愛」の二つの言葉を用いたいのです。まず、智慧についてですが、先生の講演は親しみやすさの中に情熱がほとばしり、分かりやすさの中に英知があり、多くの哲理的な事を学生に伝えられ、学生の人生に多くの啓発を与えていると確信します。そして、学生の反応から、池田先生に対する敬服と尊敬が現れていました。もう一つの面は、先生の学生に対する慈愛です。特に、池田先生が学生の肩をたたく姿を見た時、学生に対する大きな期待と深い愛情が、言葉や表情に表れていました。中国では多くの優秀な教師がいて、彼らの学生に対する愛情に感動しますが、池田先生にも同様に教育者としての神聖さを感じました。このような神聖さは、政治を超え、無理解やわだかまりを超えて、人類が共に追求するものであると思います。
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日本の伝統文化を体験: 文化は民族の精髄の一つであり、すべての民族は、自身の民族の伝統文化の継承と発展に力を注ぎます。中国は、改革開放の発展に伴い、どのようにして中華の広い文化の中から、経済の発展に寄与する要素を汲み取るかをますます重視しています。創価大学に来てから、4月の周桜観桜会で学生が民族の特色あふれる踊りを披露してくれました。国際課の職員の方が茶室へ連れて行って下さり、そこで学生が茶道の作法でお茶をたててくれました。その時の学生の一挙手一投足は、真剣かつ丁寧で、彼らが伝統文化を尊重し、好きであることが分かりました。私の研究室の向かいで、外国人留学生の授業があり、日本の茶道、お琴、書道、日本舞踊など日本の伝統文化の講座が開かれています。何度か聴講させていただきましたが、とても勉強になりました。一番印象的だったのは、茶道の講座の時、茶碗を回すことでした。その説明で聞いた「茶碗を回すのは、茶碗の『笑顔』を客に向けるため。茶碗にも生命があるからです」との言葉には本当に感動しました。数年前、中国にいた時、中央電視台(中国一の北京テレビ局)が日本の著名な茶道流派の中の千家第15代家元・千玄室の取材をしたことがありました。家元は、茶道に貫かれた平和や礼儀正しさ、恩を感じる心を持つ精神、そして、このような精神が中国の歴史や文化にも同じように蓄えられていると語りました。このような講座を通して感じたことは、中日両国の伝統文化は代々受け継がれ、切り離すことのできない関係であるとつくづく感じました。ときどき街で、和服を着た女の子や大小様々な祭りを見ると、民族情緒を感じます。私には、比較的長いまとまった時間があり、「見知らぬ」から「よく知っている」に環境が変わる中で、他の民族の風土や人情、伝統文化などを理解し、人々の特徴を発見し、その中から、親しみの気持ち、友情などの人類共通のすばらしいものを探せるのは、私にとって幸せなことです。 |
茶室にて |
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結びに: 創価大学に着いてから一番多く接したのは、国際課の職員の方々です。私たちには言葉の問題があるため、創価短大で中国語の非常勤講師、日本語別科で日本語の非常勤講師をしている水上先生に、週1回、日本語講座を開いていただいていますが、これも国際課が手配してくれました。これらの方々と接する中で、真剣に細かいところまで行き届いた配慮をして下さり、私たち交換教員は、友好と情熱をとても感じました。私は、創価(価値創造)精神の理解がまだ足らないかもしれませんが、これらの方々の姿から、次第に創価の人の素晴らしい精神を感じています。 |
日本語の授業 |
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ジャン・ユーズィ/ちょう ぎょくし (好きな言葉) 貫徹する、自分を反省する、恩を感じる、友好 (性格) 新しいものに好奇心を持つ。忍耐力が強い。明朗。自分を信じる (趣味) 読書、水泳 |
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