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【vol.84】夢の箱根駅伝!次はチームで出場を!

尾関 誠  法学部4年  愛知県出身
福島 法明 経営学部3年 福岡県出身 

 第86回を迎えた伝統の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)が今年(2010年)も1月2日、3日に行われ、本学駅伝チームの尾関選手が往路3区を、福島選手が最終区間の復路10区を学連選抜チームのメンバーとして多くの声援を受けながら、快走し、見る人にすがすがしい感動を送ってくれました。
 尾関さんは、昨年学連選抜にエントリーされるも走ることができず、その悔しさをバネに希望通り3区を疾走、順位を2つ上げる快走を見せてくれました。福島さんは、残り10kmの地点で、足が痙攣を起こし、それでも皆でつないだ襷(たすき)を何としてもゴールに運ぶんだとの執念で走りぬきました。
 多くのランナーが夢見る箱根駅伝。その舞台に立った二人のこれまでの挑戦、そしてこれからについて話を聞きました。

★箱根駅伝出場、大変におめでとうございました!

尾関:ありがとうございました!本当に多くの方々に応援していただきました。沿道の声援もすさまじく、自分の呼吸の音さえ聞こえませんでした。この4年間、もっと言えば、高校生の時から夢見た箱根駅伝でしたから、前日はいよいよ夢が叶うんだと興奮して眠れませんでした。正直言いますと、あまりに緊張していつの間にか終わっていた感じです(笑)。この夢の舞台に立てたことの感動と、これまで支え続けて下さった創立者の池田先生をはじめ、瀬上監督やスタッフ、共に走り続けてきた仲間たちに心から感謝の思いでいっぱいです。本当にありがとうございました!

福島:3日、箱根駅伝最終区の10区を走らせてもらいました。走ることが確定したのは、前日のミーティングの時でした。当日は、興奮して舞い上がっていたというのが本当のところです(笑)。スタートしてからゴールするまで、途切れることなく続く沿道からの応援に背中を押され、無事にゴールすることができました。本当に応援、ありがとうございました。

箱根3区を力走する尾関さん

★尾関さんにとっては、最初で最後の箱根駅伝。前日はどんなことが頭をめぐりましたか?

・・・創大で箱根を目指そうと決めた高校3年生の時、タイムが伸びず環境のせいにばかりしていた大学1年生の時、スランプに陥りマラソン人生は大学で終わってしまうのではないかと苦しんだ2年生の時、箱根駅伝の学連選抜に選ばれるも走れなかった昨年3年生の時、もう次から次へといろいろな出来事を思い出してしまいました。創大生として箱根を走ることは私の悲願でしたし、自分が箱根を走ることによって創大陸上部に新たな伝統がきっと築けるのではというような使命感を背負ってきましたから、感慨ひとしおでした。後輩には、是非とも流れを切らさず、最低でも学連選抜の一員として箱根を走ってもらいたいと思いますし、そして何年か後には創大チームとして箱根を走れるように何としても頑張ってもらいたいと思います。私が創大に進学するかどうかを迷っていた時、創大は箱根駅伝の伝統校でもありませんし、実績もあまりありませんでしたから、周囲からはいろいろと言われました。“君の(ランナーとしての)将来はなくなるよ”、そう言われたこともありました。でも、今、創大に来て本当によかったと思っていますし、創大進学は間違っていなかったと胸を張って言えます。去年、箱根を走れなかった時、本当に悔しかったです。その時、創立者からたくさんの激励をして頂きました。その励ましを胸に歯を食いしばってここまで来ました。一番いい結果になった、今本当にそう感じています。あの悔しさがあって、この1年頑張ってこれましたし、本番では、2人を抜く走りをすることができました。さらに、地元愛知の実業団チームでマラソンを続けることができます。次に目指すは、元旦に行われる実業団のニューイヤー駅伝です。箱根はゴールであり、スタートとなりました。最高の結果になったと思います。

★福島さんは、残り10kmの時点で痙攣をおこし、その状態のままゴールを目指したと伺いました。。。

・・・痙攣とまではいきませんが、残り10kmの地点で足のハムストリングという筋肉が動かなくなってしまいました。でも当初は全然気がつきませんでした。自分の呼吸の音が聞こえないのと、声援のすごさに、自分の体の異常にも気がつかないんです。残り7km、交差点に入った時に、わすかではありますが、沿道がとぎれますので、初めて自分の呼吸がおかしいと気付きました。一瞬焦りましたが、あの襷は自分だけで運んだものではありません。チームメイトたちの必至の走りと思いがつまったものですから、絶対に足を止めるわけにはいきません。もしも襷をゴールまで運べないようなことがあったらみんなに会わせる顔がありません。“死んでもゴールしよう”、そう気持ちを決めたらあとは、ひたすらゴールを目指して走りました。ゴールテープを切った時に、そのテープの重さがずっしりと体にかかりました。あの重さ、声援そして興奮の中に、意識の半分はいまだに浸っているような感じです。ゴールの瞬間、チームのキャプテンらが迎えに来てくれ、“お疲れ!”と声をかけてもらった時には本当に安心しました。箱根で襷をつなぐことの意味というか重さを経験しました。

★お二人の長距離(マラソン)との出会いとその楽しさについて聞かせてもらえますか?

尾関:小学校の時には野球やサッカーを楽しんでいましたが、校内でマラソン大会があった時に、2位になったんです。自分には野球やサッカーの才能がないとなんとなく気が付いていましたし(笑)、長距離なら自分を活かせるのかもしれないと、陸上が盛んだった地元の中学校に進学しました。中学で県大会4位などの成績がありましたので、高校はスカウトで地元の陸上名門校に進学し、大学もいくつかスカウトをいただきました。私にとって長距離の楽しさは、達成感です。長い期間、辛い苦しい練習をし、ある時大会でそれまでの成果が花開くんです。いつも大会がいい結果だとは限りません。それでも、次を目指し、耐えて耐えて花開く機会を待つんです。その連続の中で、自分が満足のいく結果を得られた時の喜びはそう味わえるものではありません。自分の力で味わえる最高の達成感だと思っています。

福島:中学2年生の冬までは短距離の選手でした。長距離の選手が足りず、駆り出されて走った時に、自分は短距離より長距離があっていると思ったんです。それでも、中学3年の夏までは高校でバドミントンをやりたいと思っていました(笑)。ところが、3年生の県大会での成績がよくて、スカウトで高校に行きました。私が長距離を楽しいと思う時は、練習を楽に感じた時です。それは自分に力がついてきたんだということを実感できるものだからです。大会でタイムがよくなっていたらすごくうれしくてガッツポーズしたくなります。私の場合は、創大に入学してからこの3年のはじめまで、スランプでもありましたし、一昨年(2008年)の10月には交通事故に遭い、走ることもできませんでしたから。2年生の時のスランプは訳が分かりませんでした。どうにも走れず、一生懸命走っているんですが、ふざけてるとしか思えないぐらい走るのが遅いんです。その2年生の10月に事故に遭い、走れないので、みんなの走りを見ていました。人の走りのいいところ、今の自分に足りないものなどが見えてきました。そして、3年の春、急に走りがよくなりました。苦しい長い冬を乗り越えて、やっと走れるようになりました。そして、箱根。前日2日のミーティングで10区を走ることが決まりました。本当にうれしかったです。その苦しみと喜びが長距離の中毒性かと思います(笑)。

★これからの目標や決意について教えてください。

尾関:これまでの4年間、ただただ箱根を目指してきました。箱根を走るまでは死ねないと思ってきました(笑)。今、4年越しの恋が実った、そんな気持ちです。最高の4年間の総仕上げとなり、晴れやかに次へのスタートが切れました。次は実業団での戦いとなります。距離も競争相手も変わります。上には限りなく上がいます。フルマラソン(42.195km)を走ることになります。まずはレギュラーを目指し、ニューイヤー駅伝に出れるように頑張りたいと思います。1月1日に自分は実業団で走り、後輩たちが1月2日、3日の箱根駅伝を走る。そうなったら最高です。

福島:これまで、ずっと尾関さんに引っ張ってきてもらいました。これからは自分が先輩のように、安定してチームを引っ張っていけるようになりたいです。そして、創大チームとして走れるよう、どんなに苦しくとも投げ出さずあきらめず、果敢に挑戦していきたいと思います。

★それでは最後に一言

尾崎・福島:みなさん、応援、本当にありがとうございました!!

オゼキ マコト/ 
(実績) 高校2年  全国高校駅伝出場 7区 区間11位
     大学  5000m 14′06″68 / 10000m 29′14″27
(好きな言葉) 心こそ大切
(性格) マイペース
(趣味) 音楽を聴く
(最近読んだ本) 夏目漱石著 『こころ』 
フクシマ ノリアキ/ 
(好きな言葉) 「労苦と使命のなかにのみ 人生の価値(たから)は生まれる」
(性格) 負けず嫌いで諦めが悪い
(趣味) 音楽鑑賞、陸上観戦(テレビ・ビデオ)
(最近読んだ本) 池田潔著 『自由と規律』 

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