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【vol.85】コロンビア大学ティーチャーズカレッジ進学

高橋有紀 文学部英文学科 36期(2010年3月)卒業

 2009年4月、入学式の席上、ITP最高得点とTOEIC990点(満点)でダ・ヴィンチ賞を受賞、そして2010年3月、自身の卒業式の席上で、英検1級、TOEFL113点を取得し、再びダ・ヴィンチ賞を受賞、3年連続特待生受賞、さらにこの4年間の挑戦と名門コロンビア大学ティーチャーズカレッジ進学の実績が認められ創立者賞、学科首席賞も受賞。
 そんな高橋さんの創大4年間のスタートは、帰国子女でありながらアメリカ創価大学に不合格したという劣等感とともに始まりました。以来、“英語では誰にも負けたくない”、その思いを支えに必死に勉学に取り組みました。クラブは新世紀管弦楽団に所属し、パーカッションを担当、1年生後期からはチッチャットクラブまた3年生後期からイングリッシュフォーラム、4年生後期には短大のイングリッシュラウンジでもアルバイトし、デラウエア大学にも留学。帰国後は、留学を目指す後輩をサポートする創価大学ワールド会に所属し、4年生ではワールド会の代表も務めました。”自分が経験したことを還元したい”と、いつしか劣等感は感謝に変わっていたそうです。高橋さんの4年間の挑戦、これからについて話を聞きました。

創立者賞:創立者から当該年度卒業生の代表男女各1名に与えられる本学最高の栄誉
学科首席賞:各年度卒業生の各学科最高成績者(通算GPA)
ダ・ヴィンチ賞:学業、研究面で優れた業績を収めた、あるいはそれに値する高い業績を上げた学生・団体に与えられる
特待生:学科の成績優秀者に与えられる

★コロンビア大学ティーチャーズカレッジ進学、おめでとうございます!

・・・ありがとうございます!創大の4年間、さまざまなことを経験させてもらいました。いつしか、創大生として名門大学の大学院合格を勝ち取りたいと思うようになりました。大学院を目指すにあたり、いままで自分が経験してきたことは何だったかを考えました。大学時代、自分が執着を持ってきたのは”英語”。経験としてアピールできるのは、チッチャットクラブを始め、大学のランゲージセンターで英語を教えたということでした。実際、教えることは楽しく、学生たちが上達していくこと、そこに自分が貢献できることをうれしく思っていました。それまで、教育者になろうなどとは思いもしませんでしたが、不思議にも大学院進学を目指したことから自分の進路が見えてきました。大学院受験に臨む中で、いつか創大に教授として戻ってきたいと強く思うようになりました。コロンビア大学ティーチャーズカレッジではTESOLの資格を取ることができます。国際教育学を学べるハーバード大学なども目指しましたが、結果的には、自分を一番活かすことができるコロンビア大学ティーチャーズカレッジに決まったのだと思います。驚くことに、アメリカン大学大学院、ボストン大学大学院、ハワイ大学大学院、ペンシルベニア大学院からも合格通知が届きました。卒業式では、創立者の池田先生からも「おめでとう!」と喜んでいただきました。”ここまで頑張ってきて本当に良かった”、そう心から思いました。多くの教授や職員の方々に支えていただきました。本当に感謝の思いでいっぱいです。

★2回のダ・ヴィンチ賞受賞そして創立者賞の受賞も本当におめでとうございました!

・・・ありがとうございます!1度目はTOEICでパーフェクトスコア、990点を獲得した時でした。”英語では誰にも負けたくない!”という思いがありましたから、パーフェクトスコアはその執念の結果だと思います(笑)。幼稚園から小学校5年生までアメリカのテネシー州とカリフォルニア州で過ごしました。中学校の時には、帰国子女なんだから英語ができて当たり前と言われ、変なプレッシャーを感じながら、意地でがんばりましたが、その英語力の実情は、”会話ができる”というところ止まりでした。発音や英語に対する感覚は、本当に得をしていると今は思いますが、特に中学時代の文法などはみんなと一緒のスタートでしたし、苦労しました。そういった経験の中で、英語に対して人一倍意識していたんだと思います。だからこそ、アメリカ創価大学に不合格した時はショックでした。しかし、それもやはり意味があったのだと思います。その経験がなければ、コロンビア大学に進学することにはならなかったと思います。創大入学当初は、本当に劣等感の塊でした。でも、お陰で真剣に勉強に取り組むことができました。授業がほとんどなくなる4年生までは、毎朝5時に起き、8時には大学に来て、授業までの時間勉強をし、授業の空き時間は図書館で、授業終わりのクラブのない日は夜9時まで図書館で勉強していました。片道1時間半の通学時間もリスニングをしたり、座れる時はノートパソコンを開いてレポートを書いたり、本を読んだりしてフル活用しました。デラウエア大学への留学で、創大生であることに感謝ができました。離れてみて初めてわかる創大の良さや温かさに気付きました。デラウエア大学での懸命な努力は帰国後のTOEIC990点へと繋がり、自信を取り戻すことができました。1年生の頃からお世話になったリッチモンド・ストゥループ教授やゼミの浅山龍一教授など、多くの方々に支えていただき、良き友人たちに囲まれ、最高の4年間でした。創立者には、留学先での様子を伝える手紙に対しても激励をしていただくなど、何度も何度も励ましていただきました。劣等感が感謝に変わった時に、自分の進む道が自然と開けてきたように思います。

★大学院進学を決めたのはどうしてですか?

・・・何度か、そのことを考える機会はあったのですが、昨年(2009年)5月のクイーンズ大学からの創立者池田先生への名誉博士号の授与式は大きな転機となりました。その謝辞の中で創立者は、30年以上も続いた熾烈な北アイルランド紛争の終結と和平の前進に貢献したクイーンズ大学を讃えられながら「青年の皆さんにこそ、“平和の特使”“平和博士”になってもらいたい。大学で学びながら、平和のために何も貢献できない。たとえ偉くなったとしても、自分のことばかり考えて威張るーそんな人生では情けない。恥ずかしい生き方です」と語られました。私の中で、将来平和学の博士号を取りたいという思いが芽生えました。それが大学院を進路にしようというきっかけになり、どうせ行くなら、名門と呼ばれるところに行きたいと思うようになりました。創大からも多くの先輩方が日本の東京大学はもとより、海外でもハーバード大学、デューク大学、インディアナ大学、ブラッドフォード大学、ミネソタ大学、グアナファト大学、中山大学(中国)、香港大学などの大学院に進学していました。私もその道を開きたいと思ったんです。ですから、名門(笑)。大学院はこれまでの実績が問われるため、最終的に、私のこれまでが評価されたのは英語教育で、コロンビア大学の進学となりましたが、平和に貢献しようとの思いは変わっていません。最後、4年生の1年間は大変でした。大学院の受験勉強をしながら、ワールド会の代表も務め、新世紀管弦楽団の定期演奏会のために練習もしました。そんな中、日本政府の招聘でブルネイ大学一行が日本に来て、先方の希望で創大と交流をすることになりました。その受け入れの一部を創価大学ワールド会が担当。企画も考え、セミナーハウスで一晩合宿し、高尾山にも行きました。しなくてはいけないことは山ほどあり、忙しく時は過ぎ去って行きましたが、心はいつも不安でいっぱいでした。就職希望の友人たちはどんどん決まっていきました。私はというと、卒業式までに大学院の合否が出るかもわかりませんでした。不安でしたが、支えになったのは”最後に絶対勝ちたい”という思いでした。”途中がどうあれ、時間がかかろうが、最後には必ず勝利するんだ”、それがこの4年間でつかんだ負けじ魂でした。

★最後に、これからについて聞かせてください。

ワールド会のみんなと

・・・英語教育のプロフェショナルとして、いつか必ず創大に戻ってきたいです。そのためにも、まずはコロンビア大学でTESOLの資格を取ります。その後は、ESL(English as a second language/英語を母国語としない人たちのための英語教育)に携わりながら、いろんな国で経験を積みたいと思います。私自身も幼い頃アメリカに行った時には、ESLで英語を学びました。英語ができない人たちの気持ちも分かります。自分がお世話になった恩返しの思いも込め、携わっていけたらと思います。
タカハシ アキ/ 
(好きな言葉) 荒海に耐えなければ、目的地には達しない。試練の航路を越えて、海岸に到達したときの勝利ほど、喜ばしいものはないのだ!(第36回創価学園卒業式) / We cannot change the cards we are dealt, just how we play the hand. (Randy Pausch) / If you lose today, win tomorrow. In this never-ending spirit of challenge is found the heart of a victor. (Daisaku Ikeda)
(性格) 負けず嫌い。努力家。楽観主義者。
(趣味) 楽器(パーカッション、スチールドラム等)
(最近読んだ本) Choose Life (トインビー対談英語版)に挑戦中。
(好きな本) The Last Lecture (Randy Pausch)

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