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工藤良太さん 法学部 2年昨年(2009年)夏に、フランス南部のサンテティエンヌシュルユッソン村(Saint-Etienne-Sur-Usson)で国際ボランティアに参加した工藤さん。小さ い頃から、仕事で海外を飛び回る父に憧れ、世界に興味を持つようになり、中学生の時にはオーストラリアでの海外研修に参加しました。留学をしたいと学内の説明会に参加した際に国際ボランティアの話を聞き魅力を感じたといいます。400人の小さなフランスの村で、8カ国18人で文化や習慣、宗教、考え方、言語、様々な違いに戸惑ったり、ぶつかったりしながら過ごした3週間では、最高の友情を築くことができ、多くのことを学んだという工藤さんに、国際ボランティア、将来について話を聞きました。 |
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・・・はい、イタリア・フランス・ウクライナ・トルコ・ロシア・モロッコ・韓国・日本と8カ国18人のメンバーと過ごした3週間は最高の経験と思い出になりました。最初は、カルチャーショックだらけでした。“えっ?”“なぜ?”“どうして?”とこれらの言葉が常に頭の中をよぎるような感じでした(笑)。 1日3、4時間の肉体労働を終えたあとは全てがフリータイムです。炎天下での3、4時間の作業はなかなかきついものがありましたが、終了後はみんなでサッカーをしたり、ドッヂボールをしたり、いろんな国のカードゲームを楽しんだり、よく語り合いました。自国の宗教や政治、国家、文化、習慣など伝え合ったりもしました。またそうした深い話になると、それまでは言葉の壁を感じなかったものの、もっと勉強しなくてはと悔しい思いになることもありました。どうあれ、本当にいい刺激になりましたね。 |
エッフェル塔 |
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・・・自己主張が強い、時間にルーズ、食器をきちんと洗わない、女性が平気で人前で着替えるなどなど何もかもがカルチャーショックでした。“なんで日本人はそんなにきれい好きなの?”“時間に几帳面すぎる”とこちらが当たり前だと思っていることに疑問を持たれることもありました。ボランティアグループをまとめるキャンプリーダーという人がいるのですが、キャンプリーダーが自分で集合時間を8:30と決めてもその時間に集合場所にいるのはいつも日本人と韓国人のみ。キャンプリーダーの起床は8:30の集合時間に対し、9:30。日本では考えられないですよね。集合時間の5分前に集合場所にいたら、たまたまトイレに起きてきたイタリア人に“どうしたの?”と心配されました(笑)。生活も一緒にしていますから、それぞれのお国柄というか個性が良く見えました。“今日は仕事をする気分じゃない”と仕事をしない人も現れ、それに対し“あいつがやらないなら、俺もやらない”と言う人がいたり、“それぞれの勝手だ”ともくもくと作業を始めたり、何が起ころうが陽気におしゃべりしながら仕事をしていたり、毎日何かが起きていました(笑)。そして自分はというと“仕事をやらない”と宣言したメンバーと話をしに行ったりしていました。子供の頃からチームプレーで得る達成感が好きで、“みんなで楽しみたい”という思いが強いのだと思います。それぞれの良さが活かされながら、自然と役割分担がされていったように思います。 皿洗い問題にはまいりました(笑)。最初の2、3日は日本人だけで皿洗いをしていたんです。他の人たちは洗わないので。彼らにとっては、水にサッとくぐらせれば“洗った”となるようですが、不衛生ですよね。夏ですし、暑いですし。どうみても彼らが洗ったお皿はギトギトしているんですよ。それで全員分を洗い直していたんです。でも、それは良くないということで、みんなで話し合ったんです。最初は、“そんなこと?”という反応でしたが、自分が使ったものはきちんと自分で洗おうということになりました。まいりましたが、こうしたことが一人ひとりの性格を知るのにも良かったのかもしれません。そうやって一つひとつを乗り越えていくことに、不思議と達成感があって、勃発する問題も楽しめました。 |
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・・・子供のころから“将来、世界を舞台に活躍したい”“自分の視野を広げたい”との思いがあり、留学をと考えていました。私は北海道の安平町という馬や牛の方が人より多いのではないかというのどかな地域で生まれ育ちました。今でも電車は2時間半に1本です(笑)。そんな田舎にいながら、仕事で世界を飛び回る父は私と姉の憧れでした。姉は創大36期で卒業し、この9月から夢であったキャビンアテンダントとして働き始めます。安平町から東京の大学に姉弟で行っていること自体、町の人たちにとっては驚きです。地元の人たちにも喜んでもらえるように、また地元の子供たちに夢を届けられるように、しっかり学んで力を付けて舞台を広げたいと思っています。 国際ボランティアについては、留学をしたいと思っていたので、学内で行われた留学説明会に行きました。そこで国際ボランティアの話を聞き、留学よりもはるかに安かったことが決定打となりました。航空券代、ボランティア前後の旅行を含めて1カ月間で30万円ほどでした。航空券の手配、現地集合、現地解散、寝袋持参ということに不安もありましたが、それも良い経験となりました。具体的なボランティアの内容は古くなった木造のベンチを塗装したり、使えなくなった牧草を燃やすために運んだり、森の中の道をふさいでしまっている茂った草木を刈ったり、石壁の修復をしたりと村の生活改善のお手伝いをしました。地図にも載っていない400人の小さな村で、村をあげてボランティアを歓迎してくれて、よく食事にも招いてくれましたし、村の子供たちともよく一緒にサッカーをしたりしました。 |
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・・・18人の良き友人と出会えたことが最高の財産です。今でもFacebookで連絡を取ったりしています。そして彼らとの生活を通して、“当たり前が当たり前ではなかった”という価値観の崩壊。行く前と行った後では、自覚症状があるほどに感じ方や考え方が違うんです。特に人と話している時に感じるのですが、今までは、自分が聞いた言葉だけで判断することが多かったのですが、共通語が英語と言っても自分も他の人たちも片言英語でコミュケーションをしていた1ヵ月で、何度も誤解や勘違いという経験を通して、言葉にはなっていないその人の思いにまで気をかけるようになりました。それは言葉の裏を読むとか行間を読むとかそういうことではなく、どうしてそう思ったのか、その背景は何なのか、そこまで聞いて本当に理解しようと自然に努めるようになったんですよね。また、尊敬できる人たちもたくさんいました。トルコの人たちは友達思いで、人のことをよく考えていましたし、見ていましたし、人を巻き込むのも上手で、いつも笑っていました。特にスーという女の子には、後から考えれば考えるほど、そこまで彼女は考えて行動していたのかと驚くんです。スーは、行動力が抜群でよく動くんです。40kgくらいの荷物をすすんで持ちに行ったりするんです。友達の手伝いもよくするんですが、その行動がいやらしくないんです。その人がその後取るであろう行動まで読んで手伝っていましたし、助言もしていました。不思議なほどに、彼女に言われると、皆素直に“なるほどね”と言えちゃうんですよね。自分も最初上手に英語で表現できずに悩んでいた時に、彼女に“言葉ができなくたって関係ない”と言ってもらって、本当に気持ちが楽になりました。こういう人に自分もなりたいと思いましたし、今でも思っています。あとは、明るくポジティブになりました。今までが暗かったというのではないんですが、いろんな事を経験して、強くなったんだと思います。 |
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| ・・・これまで漠然と世界で活躍したいと思っていましたが、今回の旅を通して、いろんな人たちを見ました。それはボランティアの18人や村の人たちだけではなく、いろんな職業の人たちにも出会ったんです。もともと人が好きなこともあり、ホテル、旅行、航空などのサービス・接客業にとても関心を持つようになりました。今、会社四季報をみながら企業研究をしています。また、ありがたいことにCIEE(国際教育交換協議会)でインターンを経験させていただいています。私たちがインターン1期生です。働くということを経験したいと思っていましたので、社会人としてのマナーに始まり、これまた自分の視野を広げる良い機会となっています。CIEEで国際ボランティアの企画・広報を担当しているからではありませんが、海外を経験したい、でも経済的にも期間的にもと留学に対して一歩踏み出せない方にも、また世界中に友人を作りたい、またボランティアを通して貢献したいという方にもどんどん挑戦してもらいたいと思います。 |
ボランティアメンバーと |
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クドウ リョウタ/ (好きな言葉) 「報恩感謝」 「生涯不退」 (性格) ポジティブ・好奇心旺盛 (趣味) 散歩・映画鑑賞 (最近読んだ本) 罪と罰・21世紀への選択 (好きな本) その日のまえに・手紙 |
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