卒業生紹介

国際法律事務所での執務の魅力
 森田 尊伸さん | DLA Piper東京外国法共同事業法律事務所・アソシエイト

1、大学時代の学び

入学時すでに弁護士を志していた私は、大学1年生から国家資格研究室(現在の法律教育センター)に所属し、ロースクールへの進学、司法試験への合格を目指した法学の勉強をはじめました。国家資格研究室では、志の高い同期や先輩がたくさん所属し、日々刺激を受けながら勉学に励むことができます。また、創価大学では、「先輩が後輩を育てる」という精神のもと、たくさんの優秀なOBOGの弁護士が教えにきてくださるため、国研やゼミ形式の授業を通じて、独学では得ることのできない、法的な思考作法や、法学の深さ、面白さを学ぶことができました。
日常生活の面では、大学2年生までの2年間を、宝友寮で過ごしました。男子寮での共同生活ではつらいこともたくさんありましたが、寮生活を通じて学んだ創立者の教育の理念や、人間錬磨の中で培った人間力は、今でもなお、私の根本になっています。

2、現在の仕事

現在は、ロンドンに拠点を置くグローバルローファームであるDLAPiperの東京オフィスにて、弁護士として執務しています。
東京オフィスでは、不動産チームに所属し、外国の投資家による国内不動産の買収案件や、その他様々なクロスボーダー案件に携わってい
ます。DLA Piperは世界55カ国に100以上のオフィスを有しているため、日々の職務の中で、海外オフィスの弁護士と連携を取りながら
案件を処理する機会がたくさんあります。外国人弁護士と協力しながら、海外のクライアントに日本の法制度を説明したり、国内法の観点からの助言をしたりする時に、渉外弁護士としての仕事の面白さを強く感じます。

3、法学部の学びと仕事の関係

国際的な法律事務所で働く上では、高度な英語力が求められることはもちろんですが、それ以上に大切なのは、法律家たる弁護士として一流であることだと思います。そして、一流の法律家になるためには、学生時代にいかに深く法を学んだか、法の精神を身につけるための人間力をいかに養成したか、というところが大事になってくると思います。私自身、人間としても法曹としてもまだまだ未熟者ですが、創価大学で学んだものは、今後の弁護士人生において、間違いなく自分を支えてくれるものと確信しています。

森田 尊伸 Takanobu Morita

  • 法学部法律学科 2014年卒業
    勤務先:DLA Piper東京外国法共同事業法律事務所・アソシエイト