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平成21年度文科省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に選定!

2009.05.17

 工学部生命情報工学科の西原祥子教授と、同学部環境共生工学科の戸田龍樹教授の進める研究が、文部科学省の『私立大学戦略的研究基盤形成支援事業』のプロジェクトとして選定されました。

 本事業は、私立大学が、経営戦略に基づき、各大学の特色を活かした研究を実施するため、研究基盤の形成を国として支援するもの。それにより、科学技術の進展に寄与すると望まれています。
 
 今回の採択は2009年度から2013年度の5年間にわたる大型プロジェクトとして採択され、詳細等は、次の通りとなっています。

研究代表者:工学研究科生命情報工学専攻  西原祥子 教授
事業名:「モデル生物による in vivo 糖鎖生物学-ES細胞から病態モデルへ」

研究代表者:工学研究科環境共生工学専攻  戸田龍樹 教授
事業名:「低炭素社会形成のための生物・熱化学プロセスによるバイオマス資源循環利活用技術の研究開発」

 工学部では、昨年末まで、西原教授と戸田教授のそれぞれのプロジェクトが同推進事業の前進の私立大学学術研究高度化推進事業に採択されています。2006年度に、同推進事業に採択された情報システム工学科の渡辺一弘教授を中心とする社会連携推進事業のプロジェクト(5年間)を併せると、昨年に引き続いて、本年も工学部の3学科全てが文部科学省による大型プロジェクトで、研究が行われることになりました。

 今回選定を受けた西原教授のプロジェクト、「モデル生物による in vivo 糖鎖生物学-ES細胞から病態モデルへ -」は、これまでに行ったプロジェクトの成果を更に発展させて、様々な生物モデルを使いながら、主たる翻訳後修飾である糖鎖の生理機能を、そのシグナルとの関連を含めて個体レベルで解明していくもの。このプロジェクトにより、神経変性疾患、神経障害などの各種病態モデルにおける糖鎖の役割が明らかになることが期待されます。また、このプロジェクトで得られる成果は、生物一般に応用することができるので、各種産業への波及効果も大きいと考えられています。

 また、戸田教授のプロジェクト「低炭素社会形成のための生物・熱化学プロセスによるバイオマス資源循環利活用技術の研究開発」では、バイオマス資源の生産から分解・再資源化までの幅広い分野において研究がすすめられ、低炭素化社会形成を促進するコア技術の研究開発を行います。エネルギー問題および廃棄物に関る諸問題は、生産、消費、廃棄の全てのプロセスにおいて、3Rをベースとした徹底的な省エネルギー化が昨今、求められており、喫緊の解決が必要な課題としても注目されています。

 本プロジェクトでは、今後のエネルギー問題やプロセス全体の経済性を考慮したシステムの構築を想定し、従来実施してきた(1)有機性廃棄物の効果的な分解処理プロセスの更なる高効率化に加え、(2) “将来、バイオマスエネルギー源として注目されている単細胞藻類等の水生バイオマスの生産プロセス”、(3)“難分解性有機物のガス化分解処理技術”を組み込み、システム全体において経済性が成立するバイオマス資源循環利活用総合システムの構築を目的としています。
 具体的には社会で問題となっている生ごみ、汚泥等のバイオマス資源の有効かつ効率的な再資源化・エネルギー化技術についての研究開発と、食物と競合しない新たなバイオマス資源である、植物プランクトンの効率的生産技術について先端的な研究に取り組みます。

 本研究による生物の生産・分解プロセスは、多くの途上国においても広く利用される可能性があり、国際的なCDM事業において日本の科学技術外交に貢献することが期待されます。

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