2009.12.11
工学部・西原祥子教授(創価大学生命情報工学科教授)の研究開発チームが取り組んできた研究成果が、 12月11日、米オンライン科学雑誌 PLoS oneに掲載されました。
この研究は、西原教授の研究開発チームが、文部科学省の戦略的研究基盤形成支援事業の一環として、取り組んできたものであり、研究テーマは、『モデル生物による in vivo 糖鎖生物学 -ES細胞から病態モデルへ- 』というあらたな領域の研究をすすめているもの。
ES細胞(さまざまな異なる細胞に分化する能力を持つ万能細胞の一種)におけるPAPS輸送体の働きの解明研究により、PAPS輸送体により制御される複合糖質やタンパク質などの硫酸化のES細胞における役割が、本チームにより、はじめて、明らかにされ、画期的な研究の発表に注目が寄せられています。
参加したチームは次のとおりです。西原祥子(創価大学生命情報工学科教授)、佐々木紀彦(同学科研究員)、平野拓哉(同博士前期課程修了)、一宮智美(同研究補佐員)、平野和己(同博士後期課程)、その他学外協力者。
本研究の概要は、前出の硫酸化修飾を抑えるとマウスES細胞の未分化性と増殖が低下するなど、硫酸化修飾がWnt、BMPシグナルを介してのES細胞の未分化性、多能性維持へと働くことが発見されたものです。さらには、分化過程で硫酸化修飾を抑えると、神経分化を抑制するBMP、Wntシグナルが低下して神経への分化が促進されることなど、硫酸化修飾のES細胞における働きを初めて明らかにした貴重な研究報告となりました。
西原教授は「この研究は、2種のPAPS輸送体の単離同定を通じて取り組んできたものであり、ES細胞の未分化性維持や分化方向を規定する培養技術の開発など、大きく社会に貢献するものと確認しています。今後も幹細胞における硫酸化修飾や糖鎖修飾の機能を明らかにする研究に取り組んで行きたい」と喜びを語りました。
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