2010.05.04
5月4日(火)、五月晴れの中、創価教育同窓の集いが開催されました。日本全国・世界各地から、約5000名が卒業後約15年の時を経て、母校に集いあいました。多くが30代後半、それぞれの使命の舞台で活躍する同窓の友。創立者、そして青春時代をともに学び鍛えた懐かしい友との再会に、決意を新たにする集いとなりました。
同窓の集いでは、総合物流会社に勤める原田博勝さん(創友会19期)が、負けじ魂で苦闘を勝ち越えた模様を報告。寺西創友会委員長は一段と充実しゆく創大の教育ビジョンを紹介し、母校の発展を支えていきたいと挨拶がありました。
同窓の集いに引き続き、本学創立者の池田大作先生に対し、カナダ・ラバル大学より、「名誉教育学博士号」が贈られました。授与式には、ラバル大学のドゥニ・ブリエール学長一行、来賓の台湾・中国文化大学の張鏡湖理事長、イギリス・クイーンズ大学ベルファストのケネス・ブラウン前副総長補夫妻、アメリカ・ピッツバーグ大学のクラーク・チルソン准教授らが出席。学位授与式は学術の伝統にのっとり荘厳に挙行されました。エルガー作曲の「威風堂々」が流れる中、隊列が入場。ラバル大学の校歌に続き、学長が授章の辞を述べ、ボース副学長からフードが授与されました。
創立350年の世界的な名門校、ラバル大学の前身はケベック神学校で大学名はフランソワ・ド・ラバル卿に由来し、モントリオール市に開校した第2のキャンパスは後にモントリオール大学に発展しました。ケベック州に広がるフランス語圏の知の源泉となってきたのがラバル大学で「変革を推進する気質と責任感ある人材を養成する」「研究と創造を力強く促進する環境を提供し、知識を高め、共有する」ことで社会に寄与してきました。現在、カナダ・ケベック市に広がる175平方キロに及ぶ広大なキャンパスに約4万5000人の学生が、法学、医学、哲学、経営、教育、科学・工学、社会科学、神学・宗教学など17学部に学んでいます。森林、情報地理の分野では、屋外実験が可能な66平方キロの森林があり、農業・食品科学は国内屈指の規模を誇り、高い評価が寄せられています。さらに37の研究センターと8分野の研究機関を設置し、光通信、情報地理、北極気候変動の分野では、政府の中核の研究拠点がラバル大学に本部を置き、最先端の設備と頭脳が集まり、世界との協力協定は64カ国の約600大学と結ばれ、110カ国から約4000人の留学生が学んでいます。学内企業が、学生に経営の知識を学び生かす場を提供し、多くの雇用も創出。今秋からは社会貢献に秀でた学生への奨学金制度も計画しています。卒業生は約24万人。カナダのサンローラン首相、マルニーニ首相、クレティエン首相、ケベック州のブシャール首相、ルサージュ首相、最高裁判判事、駐米大使、オリンピック選手など各界で活躍しています。
ブリエール学長は授章の辞で、「まずはじめに、ことにこの5月3日は、池田博士が会長ご就任50周年を寿がれる佳節であることを申し上げたいと思います。このことは誠に喜ばしいことであり、従って本日の式典は、池田博士にとって特別なものとなったのであります。池田博士は、仏法哲理の哲学者・思想家であられ、平和の建設者であられ、著述家、詩人、また写真家であられます。池田博士は、『価値創造の哲学』と名づけられた牧口常三郎初代会長の教育哲学に基づき、幼児教育から大学教育までの一貫教育のシステムを確立されました。創価教育は、人間の尊厳を第一義とすることに基礎を置いておられます。そして創価教育が目指すものは、平和な世界構築に資する、賢明にして、真に人間的な人材の育成であります。これらの理念は、マハトマ・ガンジーやマーチン・ルーサー・キングの非暴力の哲学に相通じるものであります。さらに、創価教育は、こうした人材の意識の中に、世界へと開かれた視点を、そして自身を取り巻く環境にも開かれた視点を涵養することをも目指しておられます。池田博士は、40年以上も前から、弛むことなく、地球市民を育成する教育を推進してこられました。博士が創立された創価大学とアメリカ創価大学(SUA)の二つの大学は、異なる価値観や、異文化の受容と理解を掲げておられます。さらに“私は人間であるゆえに、人間に関することで私に無関係な事柄はない”という池田博士が大切にされる先駆的な思想を、この二つの大学が、伝え広めておられます。池田大作博士自身も、地球市民の模範であられます。対話という形を通して、人と人との出会いを復権してこられた池田博士のこの取り組みは、博士自身に、技術的な障壁や政治的、宗教的、文化的な差異の壁を超越して、多彩な大学人や芸術家、教育者との共同制作をもたらしました。池田博士にとっては、相手の個性や、その人の特徴といったあらゆる差異は、対話を通して初めて理解し合い、通じ合えるものなのです。また、紛争をより良く解決し、平和な世界を築くために、人と人が、また民族と民族が、共に貢献を分かち合うためには、対話を通して行われるほかないのです。ラバル大学教育学部は現在、学問としての「地球市民学」における学位の設置に向けて取り組んでおります。この取り組みの中で、創価教育システムの根幹を成す数多くの基本理念から私たちは大いに啓発を受けました。その意味で、東京の創価大学、カリフォルニアのSUAと私どもラバル大学教育学部の間で、学生交流、そして教授陣同士の交流の検討を開始することは、とても興味深いことと考えております。池田博士の多方面にわたる多大なご功績のすべてに対し、そしてとりわけ教育の分野における卓越したご貢献に対し、池田大作博士に対し、ここに謹んで『ラバル大学名誉教育学博士号』を授与させていただきます」と述べました。
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