2010.07.25
6月15日、ウズベキスタン芸術アカデミーの国際文化キャラバン・サライにおいて、同アカデミーから創価大学に対し、「平山郁夫賞」が贈られました。この賞は、シルクロード遺跡の調査・修復への関心を高め、文化遺産の研究と、学術的発見を奨励することを目的に、国内外の団体・研究者に授与されています。
創価大学は「シルクロード研究センター」(センター長=小山満教育学部教授)の考古学研究における功績が認められての受賞となりました。
賞に名が冠されている故・平山郁夫氏は、日本画家の巨匠で、シルクロードの風景などを描き、世界に紹介したほか、各地の文化財保護に尽力されました。
本学の創立者・池田大作先生は、「将来構想の一つとして、たとえば東西文明の懸け橋であるシルクロードへの学術調査団の派遣等にも取り組んでいってはどうか」と創価大学の設立構想として語られました。そして1989年、創立20周年記念事業の一つとして「シルクロード学術調査団」を結成し、シルクロード研究の要として注目されていた中央アジアのウズベキスタン共和国(当時はソ連領内)に派遣。「ダルヴェルジンテパ遺跡」で、学術的価値の高い仏像などを発見するなど、研究成果をあげました。
さらに本格的なシルクロード研究事業に取り組むべく、1993年に「シルクロード研究センター」を発足させ、遺構の構造の解明や、これまで見られなかった「文字」の発見、仏教寺院の領域と活動年代の推定、生活状況の詳しい解明などを行いました。これらの研究成果は調査報告や図録にまとめられ、シルクロード研究の貴重な資料となっています。
本年、最新の研究成果をまとめた紀要「シルクロード研究」第6号が完成。ダルヴェルジンテパ遺跡から出土した「王族の塑像」の修復の報告では、最先端の科学分析により、塑像は石膏で作られ、色や形など何度も手を加えられたものであることが判明したとされています。
また、同遺跡は最終的に放棄されたとみられているが、その要因について、小山センター長が「ゾロアスター教の国教化が進められるなかで、他宗教が攻撃された影響が強かったと推定される」とする最新の研究成果も、本年度中に報告する予定となっています。
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