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創大Days!

米・デューク大学大学院で経済学を極め、社会に貢献!  

小川 正樹

経済学部4年 GCP2期生 

 4年間のほぼ全ての科目でトップの成績を獲得した小川さん。1年生後期、2年生前期には、GPA5.0というパーフェクトスコアをたたきだし、シュリーマン賞、ダ・ヴィンチ賞、成績優秀者、特待生も獲得。3年生では、オーストラリアの名門大学であるシドニー大学数学科に学び、現地の学生たちと共に、3年生・4年生の数学科目で、こちらでも各科目でHigh DistinctionやDistinctionという最優秀の成績を修め、シドニー大学の国際課では、創大生は優秀だとうわさになるほどに。
 創価大学ではGCP(グローバル・シティズンシップ・プログラム)に所属し、2012年に東京で開催された国際通貨基金(IMF)と世界銀行グループの年次総会では、ボランティアとして、各国の中央銀行総裁、財務・開発大臣、民間セクターの幹部、学界の代表が一同に会した大イベントで、通訳や案内を行う傍ら、講演会にも参加。常に3カ国語が飛び交い、世界経済の展望、国際金融の安定性、貧困削減、経済開発、援助効果といった世界的な問題が議論される空間の中で触発を受けました。シドニー大学での学びの中で、将来経済学者として、社会に、世界に貢献していきたいと決意。世界ランキング18位であるデューク大学の大学院経済学専攻に進学を決めました。夢に向けて突き進む小川さんに話を聞きました。

GCP:「地球市民」を育成するための学部横断型プログラム。全ての授業が英語で行われ、読解力、ライティング能力、論理的思考力、ディスカッションやプレゼンテーションの技能などを磨く。全員が海外短期研修に参加。開発途上国で諸問題について英語で講義を受け、貧困地域の学校や施設を訪問し、理解を深める。データ分析など数学の科目も重視されています。

デューク大学大学院進学、おめでとうございます!

オーストラリアの絶景

オーストラリアの絶景
 ありがとうございます!創価大学で学んだお陰で自分のやりたいことを見つけることができました。高校時代から、英語が好きだったこと、これからの時代に英語は必要との思いがあったこと、そして留学へのあこがれもあり、GCPで学び留学をしようと決めて、創価大学に進学しました。アメリカ創価大学(SUA)という選択もありましたが、SUAは優秀な人が行くところだから、自分には無理だと思い、サッカー部で汗を流していました。今思うと、高校時代は自分に自信がなかったんですね。GCPに入ってからも、英語が話せず苦労して、でもその自分が英語が使えるようになり、英語を使って世界中に友情を築けるようになりました。高校卒業時のTOEICは500点で、現在は970点(TOEICの満点は990点)です。

GCPフィリピン研修にて

GCPフィリピン研修にて
 GCPに加え、一年生の夏休みなどは1日7時間コール教室で勉強し、友人たちと英語のスピーキングの練習をしました。語学に関しては、留学以上に、このキャンパスで力を付けたといっても過言ではないと思います。経済学部の授業も大変に興味深く、1年生の早い段階から、経済学を極めていきたいと思うようになりました。GCPでは、英語を使い、考える力、伝える力、分析する力を養うことができ、シドニー大学では言葉の壁に悩んだり、授業の進め方に戸惑うこともなく、現地の学生たちと机を並べ思う存分に学ぶことができました。
 またGCPでは、教員の方々と早い段階から進路についての相談をさせてもらう機会が多くあり、自分のやりたい事を明確にしていくことができました。TOEICの点数や学部の成績など、何かと競争にさらされるGCPではありますが、振り返ると全員がそれぞれに個性を伸ばすことができたのだと感じます。多くの触発と経験の中で、それぞれが好奇心を刺激され、進路も世界規模で、国内外の企業就職、教員、大学院と様々です。高校時代には自信のなかった自分も、今では“自分だって、やればできる!”と思うようになりました。

大学院進学を目指すきっかけは?

IMF世界銀行年次会議にてGCP2期の岡田君と

IMF世界銀行年次会議にてGCP2期の岡田君と
 経済学部の授業がとても好きでした。特に統計学。GCPの教員の方々や先輩と語る中で、就職の道を勧められることは何度もありましたが、4年間の大学生活を終えてすぐに就職するという気持ちになれなかったことと、学びたいことを突き詰めたいとの思いがあり、シドニー大学に留学に行く頃には、“世界トップレベルの大学院に進学しよう”と決まっていたと思います。さらに後押ししたのが、シドニー大学数学科での勉強でした。楽しかったです(笑)。本当に面白くて、夢中で勉強しました。授業の成績も高い評価をもらい、自信になりました。私は、留学前の2012年10月、国際通貨基金(IMF)と世界銀行グループの年次総会が東京で開催された際に、学生ボランティアとして参加しました。

タスマニアの絶景、多国籍の友人たちとバーベキュー

タスマニアの絶景、多国籍の友人たちとバーベキュー
 経済学者を目指したいと思うようになってから、IMFや世界銀行も将来の進路の一つと、漠然とですが思っていましたので、ありがたい機会でした。各国の中央銀行総裁、財務・開発大臣、民間セクターの幹部、学界の代表が一同に会する大イベントで、通訳や案内を行うと共に、講演会にも参加することができました。
 各国の大臣や経済界の代表が議論を行うのですが、スペイン語の質問に、そのまま理解し英語で返す、フランス語でされた意見にスペイン語で返し、会話が成り立つ。参加者も、それこそ学生ボランティアの役員も、3ヶ国語以上を駆使していました。自分も3ヶ国語を操る人たちをかっこいいと思い、もう1ヶ国語と考えましたが、英語にかけた労力を思い返して、それなら、好きな経済学を学ぶことに労力をかけようと思いました(笑)。その経験も、さらに経済学へと自分を後押ししたのかもしれません(笑)。
 自分にとっては、その総会を通し、語学の触発以上に、そこで議論されていた世界的な問題、彼らが扱う世界的課題により触発を受けました。自分の専門を決めるのは、大学院で学ぶ中でと思いますが、どうあれ、経済学のスペシャリストとして、世界が抱える経済・金融・貧困問題などに取り組める自分になっていきたいと思いましたし、思っています。また、同じ学生ボランティアをしていた学生たちの“積極性”には驚かされました。彼らに“待ちの姿勢”はありませんでした。得意な語学を駆使して、積極的に参加者に声を掛け、案内をし、質問に答えていました。自分の出る出番なんて待っていてもこないです。あっけに取られる自分の傍らで、他の学生が英語で案内をしながら、フランス語の質問にフランス語で答えていました。圧倒されるばかりでしたが、語学力と共に“積極性”の大切さに気づけたことは、留学先のオーストラリアで大変に役に立ちました。

留学について聞かせてください。

留学中シドニー大学の友人とパーティーで、東南アジア旅行中に友人と

留学中シドニー大学の友人とパーティーで、東南アジア旅行中に友人と
 創大での経済学、GCPでの学びのおかげで、向こうでの授業もよく分かりましたし、レベルの高い学生たちの中で、さらに数学への興味が沸きました。シドニー大学の教授の方々もしっかりと答えてくれましたし、授業を受けながら、高校時代からの憧れが現実になったのだと、本当に嬉しかったです。経済学で博士号を取得するためには、数学のスキルが重要です。デューク大学の大学院に決めたのは、特に数学に力を入れていたからです。ただアメリカの大学院への進学は大変な経済的負担となりますので、これからにはなりますが、奨学金を取得することが、目下の課題です。
 留学先で苦労したのは、授業よりも、友人作りでした。シドニーでは、大きく、白人とアジア人に人種が分かれていました。人種差別というほどのことはありませんでしたが、何かにつけ、“アジア人だから、こうなんだ、ああなんだ”と槍玉に上がるようなこともあり、白人コミュニティに入ることは難しかったです。そこで、シドニー大学のサッカー部に所属しました。

留学中国立記念公園にてカンガルーと

留学中国立記念公園にてカンガルーと
 入っても、友情が築けるかどうかは、別問題で、向こうから話しかけてくれることはまずありませんし、あいさつしても冷たい反応しか返ってこない状況がしばらくはありました。でも、挫けず、英語が下手でもしゃべり続け、“アジア人だから・・・”と言われようが、“だから何だ”と言える自分になれた時、友人が出来ました。食事に行ったり、飲みに行ったり、パーティ-に誘ってもらったり、そうして友達になって、自分たちは、泣くし、笑うし、同じ人間だと実感しました。文化の違いをはじめ、様々な考え方や感覚の違いゆえに、理解し合うことが難しいと言う人もいますが、同じところで、泣いて笑えば、そんな違いなんて関係ないと思うようになります。自分からアピールしていく力とか積極性とか、彼らから学ぶことはたくさんありますが、同様に、日本人の他人を思う優しさや気遣いは、世界中どこに行っても喜ばれます。彼らから学ぶと共に、日本の良さ、自分たちの良さを強みにしていけばいいのだと思います。

最後に後輩たちに一言。

ウルルの絶景

ウルルの絶景
 創価大学には、力を付けようと思えばいくらでも応えてくれる教授陣もプログラムも用意されています。語学は、努力をすれば確実に力は付きます。自分にとっては、創価大学のキャンパス全体が、一番努力をできる環境であったと思います。人は環境に左右されます。自分の持てる力を存分に発揮させてくれる場所が創価大学であったと自信を持って言えます。
 最終的に大学院進学に決めたのは、GCPの先輩の“自分の好きなことをやったらいいよ!”との一言でした。私も後輩の皆さんに贈るとしたら、同じ言葉だと思います。どうかこのキャンパスで、それぞれの個性を遺憾なく発揮し、好奇心を沸き立たせ、自分にしかない自分の道を切り開いていって欲しいと思います!