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「サンキュー」の一言が出なかった自分が中学校の英語教師に!自分の可能性を信じて前に進み続けた大学生活。(2016年12月16日)  

牛山 幸恵

教育学部教育学科4年

2017年4月から地元の茨城県で中学校の英語教師として教壇に立つ牛山さん。小学校と中学校(英語)の2つの教員免許取得に挑戦しながら、4年次にはカナダへの留学も経験。「一人ひとりの生徒にとって学校が成長の場になってほしい。教師はその環境をつくるために必要不可欠な存在です。“教える”のではなく“学び合う”教師を目指したいです」と力強く語ってくれました。
教師を目指そうと思ったきっかけから、留学中の出来事や影響を受けた同年代の学生との出会い、帰国後もボランティア等に取り組む様子等、数多くの挑戦を重ねてきた牛山さんに話を聞きました。

教員採用試験の合格おめでとうございます!

ゼミのメンバーとの写真

ゼミのメンバーとの写真
 ありがとうございます!小学校の時のクラスの先生に憧れ、「子どもの可能性を信じ抜く先生になりたい」と思って、大学入学前から漠然と将来の夢は学校の先生と考えていました。地元の茨城県は、小・中学校の校種間異動があるので、入学した時から2つの教員免許を取得しようと決めていました。学部の単位(124単位)とは別に、それぞれの教職課程の単位を修得する必要があり、大学4年次までは朝から夕方までみっちり授業が入っていました。
 
 卒業を目の前にして、振り返ると学部の単位とあわせて200単位近くを修得していました。レポートや定期試験も複数科目が重なって辛い時もありましたが、「自分の育った茨城で教師になって恩返ししたい」との思いで乗り越え、念願だった茨城県の教員採用試験に合格することができました。来年4月からは中学校の英語教師として教壇に立つ予定です。

中学校の英語教師になろうと決めたのはいつ頃ですか?

教育学部のフィリピン研修に参加

教育学部のフィリピン研修に参加
 幼少期から英語は好きな方でしたが、大学で英語を学ぼうと思ったのは高校3年生の時です。欧米、アジア、アフリカと様々な国の方と交流するイベントに参加しました。海外の方が自己表現するパワーに魅了されるとともに、英語で話しかけられても“サンキュー”の一言も出てこない自分がいました。ジェスチャーを交えて話してくれる相手に何も反応できず不甲斐なさを感じました。その経験があって、大学では英語圏に必ず留学しようと決めました。
 創価大学の教育学部には、学部の海外研修があり、大学2年次の春には3週間のフィリピン研修に参加しました。言語の違いだけでなく、同じアジアなのに日本よりも治安が悪く、整備されていない道路も多いと感じ、テレビからの情報を鵜呑みにするのではなく、自分の肌で感じることの大切さを学びました。
 フィリピンで英語漬けの毎日を送るなかで、「英語を話せるようになりたい」と長期留学の決意が固まり、休学して4年次にカナダ留学をしました。この留学で中学校の英語教師になることを決めました。

留学中のカナダで経験したことについて聞かせてください。

カナダの語学学校で友人たちと

カナダの語学学校で友人たちと
 全く話せない状況でカナダに行ったので、最初は言葉の壁にぶつかりました。相手の内容が聞きとれないし、こちらの言葉が通じないのでホームステイのホストマザーともコミュニケーションがとれず部屋に閉じこもることが多かったです。伝えたいのに伝えられない悔しさと、何のためにカナダに来たのか情けない気持ちでいっぱいになりました。
 ある日、街でバスに乗ったのですが、東と西を間違えてしまい真逆の方向に行ってしまいました。それに気づかず終点に到着。時計の針は深夜1時をさしており、絶望の淵に落とされました。周りに何もないので、歩いて帰るしかないと決め、スマホを取り出しグーグルマップを方位磁石のように歩き始めました。
 人生で初めて一般道から高速道路によじ登って道路沿いを真っ直ぐに進み、4時間かけてホームステイ先に辿り着くことができました。安心したのと同時に、最大のピンチを乗り越えた自分に不思議と自信が芽生え、自分らしく楽しく学ぼうと前向きな気持ちになり、それ以降は怖いものがなくなり、充実した毎日を送れるようになりました。

そして、英語教師を志すきっかけになる出来事が。

TESOLの卒業パーティーの様子

TESOLの卒業パーティーの様子
 私費留学でカナダのバンクーバーに行き、最初の4ヶ月間は語学学校で徹底的に英語を勉強しました。その後、幼児教育にも興味があったので1ヶ月間でしたが幼稚園での実習も経験しました。そして、私が中学校の英語教師になろうと決めたのがキング・ジョージ・インターナショナル・ビジネス・カレッジ(KGIBC)で、英語教授法(TESOL)を学んだことでした。英語を母国語としない人たちに対して、どのように教えることが効果的なのかを様々なプログラムを通して学ぶ中で、教育現場で「英語を教えたい」と自分の夢がはっきりとしました。
 
 単に英語を話せる生徒を育てることが目的ではなく、英語で発信されている世界中の情報が理解でき、様々な国の人とコミュニケーションがとれ、自分の考えを伝えることができる生徒を育てたい。それが一番できるのは中学校の教育現場だと思い、中学校の英語教師になることを決めました。

印象に残っている留学中の出会いはありますか?

留学中には様々な国の友人との出会いが

留学中には様々な国の友人との出会いが
 語学学校のクラスメイトで、メキシカンの女の子との出会いが印象に残っています。自分の国の歴史や文化、経済、教育、政治まで詳しく知っており、自信をもって語ってくれました。また、他の国のことにも関心が強く、同年代とは思えないほど自分の考えをしっかりもっていました。彼女との出会いを通じて、留学に行って海外の良さを肌で感じるのは大事だけれども、自分の国のことをもっと知っていく必要があると痛感しました。
 自分の国が大好きなはずなのに、「あなたの国ってどんな国」と聞かれたときに何も答えられない自分に気づきました。英語教師になるための勉強だけをしていても、生徒に良い影響を与えられる教師にはなれないと感じました。
 自分の視野を広げながら、教師に必要な勉強だけでなく、幅広い教養を身につけるため学び続けようと決意させてもらった出来事でした。そして、帰国してからの学生生活は様々なことに挑戦しようと思いました。

サタデースクールの講師ボランティアもされたんですね。

「サタデースクール」のボランティアに参加

「サタデースクール」のボランティアに参加
 帰国後は教員採用試験の勉強もありましたが、教師を目指すにあたって大事な現場経験を積もうと、創大で実施している学校ボランティア等にも参加しました。その中の一つには、「サタデースクール」とよばれるボランティアがあります。加住地区住民協議会が主催する企画で、夏休みに計4回、学習サポートや科学実験、工作などが行われます。これらに、近隣の大学生や地域の方がボランティアとして関わる夏の恒例行事です。
 ポータルサイトの告知でボランティアを知り、場所が創価大学から近いこともあって申し込みました。一生懸命に実験や工作に取り組む子どもたちの表情を見て、地域の関わりの中で子どもが成長する過程に立ち会えた貴重な機会となりました。
 担任の教師だけでなく、地域や保護者と連携しながら子どもの教育に関わっていく一つの形と知り、教師になるにあたって大切なことを学ぶ機会となりました。

最後に、後輩に一言お願いします!

同期の仲間と

同期の仲間と
 創価大学は自分が成長しようと思った分だけ、それを伸ばしてくれる環境があります。私も教職キャリアセンターの相談員の方が一緒にキャリアプランを考えてくださったお陰で、小学校・中学校の2つの教員免許を取得し、満足のいく留学も経験できました。ワールドランゲージセンターやラーニングコモンズSPACe等の学習環境もそうですが、教職員や先輩など、夢を応援してくれる心強いサポーターがたくさんいます。そういった創価大学でしか味わえない環境を使い切ってほしいと思います。大学生活の時間は限られているので、やりたいと思ったことはやった方がいいです。頭で考えてわからなくても、体当たりで飛び込み、その中で感じる何かが必ずあります。私も学生時代に学んだ、「まずはやってみる」を胸に、生徒の可能性を最大限に開いていける教師を目指してまいります。