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2015年01月24日

本学学生が「島村楽器音楽コンクール」で入選!

入選を果たした武田和樹さん
入選を果たした武田和樹さん
1月11日、東京都千代田区の紀尾井ホールで、「第28回島村楽器音楽コンクール」の本選会が行われ、本学学生の武田和樹さん(経営学部・4年)が、ピアノ一般ディライトフル部門で「入選」を果たしました。
このコンクールは、島村楽器の音楽教室でのレッスン経験や指導経験がある方を対象に、園児から、小中高生、大学生、専門的に音楽を学んできた大人まで、全国各地から幅広く募集を受け付けており、今回は900名を超える方が出場しました。

本選会出場には、北海道地区・東北地区・関東地区・中部地区・近畿地区・九州地区の5地区で開催される1次予選会(公開審査)と、東日本(関東)・西日本(近畿)の2会場で開催される2次予選会(公開審査)を通過した者が参加できます。
今回、本選会の21名に選ばれた武田和樹さんは、高校1年生の頃、眼に違和感を覚え、視界が狭くなったり、暗いところで見えにくくなったりするなどの、難病に指定されている「網膜色素変性症」の診断を受けました。小学校から続けてきたピアノレッスンの際、左右の鍵盤が視野に入らず、「なぜ自分だけが」と思いつめる日もあったとのことです。
大学入学後は、一度ピアノから離れましたが、昨年5月に京王八王子駅近くの島村楽器店でピアノに触れたのをきっかけに、武田さんのピアノへの思いが再燃。約5年間のブランクがありましたが、「一歩踏み出そう」とコンクールへの応募を決めました。
高い倍率の中、1次予選会、2次予選会を通過し、迎えた本選会では難易度が高いといわれているショパン作曲の「ソナタ第3番ロ短調 作品58 第1楽章」を演奏しました。

審査委員からの講評では「大変難しい曲をまとめて弾けました。音楽の流れがとても自然です。ショパンの最高峰の曲に挑んで、見事に弾ききっていました」など、高い評価を得ました。
また、場内の聴衆からの投票による「聴衆賞」を2票の僅差で逃しましたが、ハンディキャップを乗り越え、素晴らしい演奏を披露した武田さんに対し、コンサートホール内からはわれんばかりの大きな拍手が送られました。

<武田さんのコメント>
このたび島村楽器音楽コンクール入選の結果に嬉しく思っています。本選会の21名に選ばれて、一流の音楽家がステージに立つ「紀尾井ホール」で演奏ができ、興奮のあまり鳥肌が立ちました。
今回、難しい曲へ挑戦することで、必死に練習に励み、自分の可能性に自信が持てました。無事に最後まで演奏することができ、指導してくれた先生、会場で応援してくれた友人、今日まで支えてくれた先輩後輩、地元の宮城県石巻市から応援してくれた家族に心から感謝いたします。
創価大学での学生生活を通して、何ものにも代えがたい「友情」を育むことができました。これからも演奏を聴いてくれる友人のため、自分の「個性」を輝かせ、多くの人の心に届く演奏を続けていきます。今回のコンクールの結果をスタートとし、次回の「島村楽器音楽コンクール」や「ショパン国際コンクールinASIA」に参加していきたいと思います。
ページ公開日:2015年01月24日