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2015年02月26日

AKBも生徒、独創的な解釈で歴史をひもとく

創大Lab編集部

季武 嘉也 文学部教授
NHK高校講座「日本史」で館長役の高橋英樹さんと一緒に生徒役のAKB48のメンバーに日本史を教え、放送大学では「日本の近現代」を担当。論文はもちろん、教科書、辞典をはじめ数々の執筆をしている季武嘉也教授。1月28日には、季武教授らが調査をすすめていて新発見された“児玉源太郎”の一級資料400点についての記事が毎日新聞で紹介されました。
歴史が好きで、東京大学の文学部に進学。教師になろうと思ったら、あまりの高倍率に断念。就職をしようと思ったら、オイルショック後の就職難で断念。悩んだ結果、好きなことを仕事にしようと、歴史学者を志し、東京大学大学院に。古文書を解読し、見えなかった歴史の一端をひもとくことが楽しく、無我夢中で研究を進めたそうです。専門は日本近現代政治史。修士論文が高い評価を得たことで、学者の道が大きく開け、築き上げてきた人脈と実績で、多くの史料が集るように。“私にしか思いつかない解釈を”、“独創的な解釈を”することが研究者としての生涯の目標と語る季武教授に話をききました。
<div style="text-align: right;"><span style="color:#808080;"><span style="font-size:14px;">※掲載内容は取材当時のものです。</span></span></div>

日本を代表する日本近現代政治史の研究者である季武教授、テレビに、ラジオに、新聞にと引っ張りだこですね。

NHK高校講座「日本史」館長役の高橋英樹さんと
「日本史B」の教科書編纂をしている関係もあり、執筆メンバーでNHK高校講座「日本史」の担当をしています。再放送も含めて4年間続ける予定です。生徒役のAKBの方々も、かなりの日本史通になるかもしれませんね(笑)。放送大学は今年(2015年)4月から主任講師を務めます。「日本の近現代」とのタイトルのもと、“明治維新後の日本の人々の移住と定住”というテーマで講義を進めていくことになっています。歴史的な史料というものは、多くの方にとっては、取っておいてもしかたのないものですから、多くの場合には、公にされることなく、なくなってしまうわけですが、私たち学者は、それを発見し、解読し、解釈し、世に発表していくわけです。発見できるようになるのも、多くの積み重ねと、人脈でして、ここ10年位ですね、様々な史料が集ってくるようになったのは。その一つが先日毎日新聞(2015年1月28日付)で紹介された“児玉源太郎の一級資料400点”です。児玉源太郎の長男である児玉秀雄の調査をする中で発見されました。歴史を紐解く中で、新たな歴史が発見される。繋がっていく感じが、たまらないです。
ページ公開日:2015年02月26日


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