• Tag:
  • 「人間の安全保障フィールドワーク」レポート第5回

2016年03月24日

「人間の安全保障フィールドワーク」レポート第5回

第五福竜丸展示館を訪問。学芸員の方へのインタビュー
平和問題 Bグループ
渡辺伸好、大前マティーアス宏一、田中佑依、北村優奈
「人間の安全保障フィールドワーク」レポートの第5回は、第五福竜丸展示館です。
フィールドワークの平和(軍縮問題)グループは、かつてのアメリカによる南太平洋での水爆実験によって被曝した日本のマグロ漁船、第五福竜丸が展示されている第五福竜丸展示館を訪問し、展示を鑑賞するとともに学芸員の方へのインタビューを行いました。
どのような内容についてインタビューしたのですか。
第五福竜丸展示館では、日本で三回目の被爆だと言われている水素爆弾の放射能被害にあった第五福竜丸に関して、学芸員の方にインタビューを行いました。日本においては、被害の大きさ、被爆者の多さからどうしても原子爆弾だけに目を向けられがちですが、実際は水素爆弾の方が、広島に落とされたウラン型の原子爆弾よりも1000倍も威力が大きいということを学びました。
第五福竜丸は、どのような被害を受けたのですか。
その水爆の実験「キャッスル実験」に、日本のマグロ漁船第五福竜丸が巻き込まれ、半年後に亡くなった無線長久保山さんを含めて22名が被曝しました。このような事実があまり知られていないのが現実であるので、まず知ることが何よりも重要であるとおっしゃっていました。
核兵器の問題についても質問されたそうですね。
はい。研究のために、核兵器の必要性、核抑止論について質問させて頂きました。平和のための抑止という言葉をはじめ、平和○○、平和的○○と聞くと、どこかポジティブな意味に多くの人が捉えてしまいますが、本来の意味をしっかり見極めることが重要であると教えて頂きました。その上で、沖縄では抑止(よくし)は、「ゆくし」と言われており、まやかしという意味で使われています。この言葉のごまかしが問題であり、核抑止は核の残酷な力で守ろうとしているだけであると教えて頂きました。
フィールドワークで得たこと、感想について聞かせてください。
今回、直接お話を聞くことで、第五福竜丸の被害について知ることができたと共に、こうした核兵器の問題にどう向き合っていくべきなのかを学ぶことができました。展示館の学芸員の方が最も強く言われていたことは、このような資料館をはじめとする機関が情報を発信し、私たちのように情報を求めるという関係が大切だと言われていました。この訪問を通し、核問題について考えていくにあたって、最も重要なことを得ることができました。

関連リンク
ページ公開日:2016年03月24日
  • キャンパスガイド2023法学部
  • 在学生からのメッセージ
  • 卒業生からのメッセージ
  • キラめき★学生REPORT
  • バッキンガム大学留学日記