• Tag:
  • 平和問題研究所設立40周年記念シンポジウムが開催されました

2016年05月30日

平和問題研究所設立40周年記念シンポジウムが開催されました

本学平和問題研究所設立40周年とスーパーグローバル大学創成支援事業の一環としてグローバル・コア・センターが開設する運びとなったことを受け、国際シンポジウム「アジアにおける人間の安全保障の促進―韓・朝鮮半島の平和と安全保障共同体の形成―」が5月21日(土)に本学本部棟14階国際会議場で開催されました。
同平和問題研究所では、開設以来アジア・太平洋地域における平和の確立等について取り組んでいます。今回は、韓国・慶南大学の極東問題研究所の研究者である李洙勲博士、同大学および北韓大学院大学の金楨博士と戸田記念国際平和研究所総合所長であるニュージーランド・オタゴ大学のケビン・クレメンツ博士が報告を行いました。

シンポジウムの冒頭、馬場善久学長から建学の精神の一つである「人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ」との理念に基づいて平和問題研究所が設立されたことなどが紹介され、「創立50周年を目指し、本学では平和と持続可能なグローバル社会を目指す地球市民を育成し、あらゆる人々の尊厳と普遍的な人間主義を確立し、すべての人の自由と可能性を実現させてまいりたい」と挨拶しました。
李博士は、北朝鮮の核開発が北東アジアの平和に与える影響について言及し、経済的制裁の強化だけではなく、6カ国協議の再開の必要性を論じ、金博士は、日韓両国民の相手国に関する世論への実証的な分析を紹介しました。クレメンツ博士は、「日中韓の各国が相互の差異に関してではなく、誠実さと想像力をもって共通項に着目する努力を」と語りました。
パネルディスカッションでは、参加した学生の質問に答える形で、協力関係を築くプロセスや若い世代の役割、共同体のあり方について議論が深められました。博士らは今いる場所で友人を増やし、友情のネットワークを広げていくことが平和の基礎となることを強調し、相手の立場になって考えられる人になっていってほしいなど、学生に対する期待が寄せられました。
ページ公開日:2016年05月30日