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2017年04月10日

理工学部・木下聖子教授の研究課題がJSTの「平成29年度ライフサイエンスデータベース統合推進事業」に採択されました

本学理工学部共生創造理工学科の木下聖子教授の研究課題「糖鎖科学ポータルの構築」が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「平成29年度ライフサイエンスデータベース統合推進事業」に採択されました。
本事業は、研究データの統合的な活用を図るため、日本の生命科学研究等のデータを収集するデータベースを対象に、多くの研究者にとってより価値のあるものへと発展させる研究開発を行います。生命科学に関わる研究者が閲覧、参照できるだけではなく、関連分野の情報を発見し、大規模解析によって新たな知見を見出すことができる情報基盤の確立を目指すものです。

木下教授は本研究を通して、システム糖鎖生物学の基盤となるGlyCosmos Portalを構築します。本ポータルには糖鎖構造リポジトリGlyToucanと、新規開発の複合糖質リポジトリGlyCombを設置。また、2つの統合データ(糖鎖の分子構造および糖鎖遺伝子に関するパスウェイ情報)を格納するGlyCosmos Databaseを構築するとともに、ゲノム、プロテオーム、メタボロームなどのデータベースと連携します。糖鎖を含むかたちで情報伝達経路や代謝経路の閲覧・解析を可能にすることで幅広い生命科学分野における糖鎖情報の活用を目指します。

採択にあたって木下教授は、「これまでGlyToucanを開発し、国内外の研究者に認められました。その経験を生かして今回さらに糖鎖科学の発展に貢献したいと考えております。世界的に糖鎖研究をリードしてきた日本の研究成果を集約し、それを他のオミクス分野との連携を通して糖鎖に関連する知識を誰しも用意に閲覧、探索できるよう、社会的に役立つポータルの開発を目指します」と述べました。
ページ公開日:2017年04月10日