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2017年09月05日

八王子出身の医師・肥沼信次博士の生涯を描いた演劇を本学学生らが上演

第二次世界大戦終戦後のドイツ・ヴリーツェン市で、伝染病治療に尽力した八王子市出身の医師・肥沼信次博士の生涯をもとに描いた演劇公演「落陽の黙示録」が、9月1日に八王子市芸術文化会館いちょうホールで上演されました。

本年3月8日に行われた「七一年目の桜」の公演の反響に伴い、献身的な治療で多くの命を救った博士の功績を演劇で伝えることを目的に、本学をはじめ市内の大学に通う学生で構成される演劇グループ「劇衆オの組」(代表:文学部3年 福地海斗さん)が企画・制作・演出したものです。

 

八王子市では市制100周年記念事業として、博士のゆかりのヴリーツェン市との間で海外友好交流協定の締結準備を進めていることから、「八王子市」、「八王子市教育委員会」、「Dr.肥沼の偉業を後世に伝える会」の後援を受けての上演となりました。

 

ストーリーは、肥沼博士が留学中のドイツ後で伝染病治療に命をささげた様子を描くとともに、戦争に直面する中でも日本に帰国することなく、最後まで患者と向き合い続けた博士の心の葛藤に焦点をあてたものです。90分間にわたる学生たちの迫真の演技に場内の観客も惹きつけられ、終了後には満員の会場から大きな拍手が送られました。

 

代表の福地さんは、「肥沼博士の当時の心境に迫りながら、苦悩する中でも信念を貫いて前に進む姿を描きました。鑑賞いただいた皆様に、肥沼博士の人間性が伝わっていると嬉しいです。多くの方の協力に、心から感謝いたします」と語りました。

ページ公開日:2017年09月05日