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2017年09月15日

創価大学、慶南大学、中国文化大学の3大学による国際シンポジウム「ピース・フォーラム沖縄」が開催されました

創価教育の父、牧口常三郎先生より、創価教育の理想を受け継いだ戸田城聖先生が、原水爆禁止宣言を発表されてより60年目を迎える9月8日(土)、韓国・慶南大学、台湾・中国文化大学と創価大学が共同して、国際シンポジウム「ピース・フォーラム沖縄」が沖縄県国頭郡恩納村で開催されました。
このシンポジウムは、昨年3月、慶南大学の朴在圭総長が沖縄県を訪問した際、「戦争で最も苦しんだ沖縄の人々こそ最も幸福になるべきである」という本学創立者池田大作先生の信念にふれ、アジアそして世界の平和実現のための共同研究を開始したいとの提案に端を発しています。その後、本学と学術・教育交流を重ねてきた中国文化大学が加わり、3大学が共同して平和に向けたフォーラムを意義ある日に開催する運びとなりました。

開会式の冒頭、本学の馬場善久学長より、池田先生のメッセージの紹介がありました。メッセージでは、今回のフォーラムの開催の意義について「天の時」「地の利」「人の和」の3点に渡って言及。「本日、お集まりの各分野の泰斗の先生方によって、暗夜を赫々と照らす希望の灯台の光が放ちゆかれることを念願いたします」と述べました。
続いて参加大学を代表し、慶南大学・朴総長が挨拶に立ち、昨今の東アジアの緊迫した情勢の解決には、関係諸国が英知を結集し、平和的方途を創出することが重要であると述べられ、本シンポジウムで創造的な提案が出ることに大きな期待を寄せました。
最後に来賓を代表して名桜大学の瀬名波榮喜名誉学長より挨拶を頂戴しました。瀬名波名誉学長は、戦争の悲惨さを経験した沖縄の地で平和のフォーラムを開催することへの敬意を述べ、最も知識欲旺盛な学生時代に戦争に動員された自身の戦争体験を通し、戦争がいかに破壊的でかつ非人道的であるかを風化させることなく、それを次世代に語り継ぐことへの思いとともに、恒久平和の構築に寄与するフォーラムとなることへの期待を語りました。

その後、「平和創造のための戦争体験の継承」「“平和の海”の創造:人間の安全保障のための協力」をテーマに、3大学の研究者ならびに創価学会沖縄青年平和委員会によるプレゼンテーションとパネルディスカッションが行われ、活発な議論が繰り広げられました。
翌日は、3大学の研究者が、県内各地を訪問しました。はじめに、1945年の沖縄戦最初の激戦地である嘉数高台と、2004年のアメリカ軍ヘリコプター墜落現場となった沖縄国際大学を見学。その後、ひめゆり平和祈念資料館及び沖縄県平和祈念資料館を訪れました。これらの見学で、今回のフォーラムにおける重要なテーマの一つである「戦争体験の継承」について、多くの示唆を得られたと3大学の研究者は口々に語っていました。
今後は、次回の開催に向けて、今回のフォーラムで得た知見を研究成果としてまとめていく予定です。
ページ公開日:2017年09月15日