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2018年12月03日

理工学部・木下聖子教授の研究課題がJSTの「未来社会創造事業」に採択されました

理工学部共生創造理工学科の木下聖子教授の研究課題「糖鎖機能解明のためのシミュレーション解析基盤の構築」が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「未来社会創造事業(探索加速型)『共通基盤』領域」の重点公募テーマである「革新的な知や製品を創出する共通基盤システム・装置の実現」に採択されました。

本事業は、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲット(出口)を目指す技術的にチャレンジングな目標を設定し、実用化が可能かどうか見極められる段階(概念実証:POC)を目指した研究開発を行うもので、「探索加速型」と「大規模プロジェクト型」という2つのアプローチで公募されます。2年目となる今回は、事業全体で703件の応募があり、62件が採択されました。その内、女性研究者の採択は5件です。

本研究では、様々な疾患や生体内の機能に重要な役割を果たす糖鎖に着目し、コンピュータ・シミュレーションを実施し、糖鎖の生物学的機能解明に向けたシステム糖鎖生物学の基盤を構築することを目的としています。これらのシミュレーションが達成できると、同様な方法論を他の生体分子のシミュレーションに広げることが可能となり、細胞全体の本格的なシミュレーションへの一歩となると考えられます。従来のシステム生物学の研究は、核酸レベルの解析に基づいて、高次遺伝子制御システムを提供しており、重要な翻訳後修飾である糖鎖の変化が取り入れられていませんでした。これに対し、本研究開発課題はタンパク質・翻訳後修飾のレベルに焦点をおき、細胞内外の新規シミュレーションシステムの基盤を構築することを目指します。

今回の採択にあたり木下教授は、「本課題が採択され、大変嬉しく思います。良い成果を出せるよう、尽力してまいります」と述べました。

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ページ公開日:2018年12月03日