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2019年01月04日

法学部「人間の安全保障ワークショップ」の授業にアムネスティ・インターナショナル日本のシムカート・ビョルン氏、大澤智宏氏が来学しました

アムネスティ・インターナショナル日本でキャンペーン・コーディネーターを務めるシムカート・ビョルン氏とファンドレイジング部門・マネージャーの大澤智宏氏が2018年12月5日に行われた法学部「国際平和・外交コース」の「人間の安全保障ワークショップ」の授業で法学部生に講義を行いました。

授業では、「人権の国際的保障とNGO」とのテーマで、人権をめぐる様々な問題について話がありました。最初にシムカート氏から、アムネスティ誕生の歴史や活動の特徴、国際的な人権保障のシステム、実際に起きた人権侵害の事例などについて、クイズや動画も交えた説明がありました。

特に興味深かったのは、赤ちゃんの写真を見せながら、「この赤ちゃんは人間として完全に発展するには何が必要でしょうか」との質問について学生に考えさせる場面でした。学生からは、人間が幸せに生きていく上で必要なものについてさまざまな回答があり、それを通して人権とは何かについて学びました。そして、基本的人権を保障するために生まれ、第三回国連総会で採択70周年を迎えた「世界人権宣言」の意義や宣言が、その後の世界に与えた影響についての話がありました。
 
また、アムネスティが行っている署名活動について、人権問題について一人が声をあげること自体は小さなことのようでも、何万、何十万人の思いが結集すると国際社会や各国を動かす大きな力になるという話がありました。この話を通して、人権は遠くにある抽象的な話ではなく、自分自身の問題でもあること、署名や寄付など身近な活動を通して一人ひとりが人権侵害の改善に関わることができるということを学生は学びました。

講義の後半には、本学の法学部卒業生(1985年卒)でもある大澤氏から、ビジネスマンからNGOに転身したご自身のキャリアパスを通して、国際NGOの仕事のやりがいと現実について話がありました。また、寄付やイベントへの参加、大学での勉強など、「創造的世界市民」となるための身近な活動についての紹介があり、学生への熱い期待が寄せられました。また、学生から寄せられた多くの質問に対し、お二人から丁寧な回答がありました。

講義を通し、人権保障において、国連や各国政府とともにNGOによるグローバルな草の根の取り組みが、いかに重要な役割を果たしているかについて学ぶ機会となりました。受講した学生からは、「今回の講義を受けて、私達の声や行動で人権問題に大きく影響を与えることが良くわかりました。講義を受ける前は、NGO団体がやることは地道で結果がなかなか出ない難しいものと感じていましたが、その地道な努力がどれだけ重要であるのかを考えさせられた講義でした。自他共の幸福を求める1人の人間として、相手の幸福のためにどれだけ自分自身が行動できるかが人権問題の解決の鍵であると思い、小さなことでも飛び込んでみようと決意することができました」などの声がありました。
ページ公開日:2019年01月04日
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