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2019年01月22日

創価大学男女共同参画推進センター主催「介護セミナー」が開催されました

講演されている様子
創価大学男女共同参画推進センター主催の「第4回介護セミナー」が2019年1月21日(月)、創価大学看護学部棟N302教室で開催されました。参加者は、学内外より、介護職に従事する方、家族の介護に直面している方、看護学生等、多数参加されました。

主催者の花見常幸センター長の挨拶に続き、高齢者あんしん相談センター寺田センター長の堀間華世先生が「介護の入り口 ー喪失体験とギアチェンジー」と題して講演。
堀間先生は、WHO憲章の「健康とは、病気でないとか、弱っていないというものではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にあること」を基に、高齢者と健康について参加者に語りかけました。
また「老齢期が人生の中で特別な時期ではなく、人生の中で欠く事のできない一段階である。したがって、人生の他の時期と全く同様に、人は社会の他の人々との接触や交流が欠かせない段階」ということを踏まえ、年代ごとに発達課題があり、高齢者の発達課題は公私に渡って役割の方向転換(ギアチェンジ)が迫られる時期、また自分の死を受け入れる準備をする時期であり、老齢期が特別な時期ではないことを強調されました。
さらには年代ごとに体験する「喪失体験」という、両親や友達、自分の能力などをを失う体験は誰もすることであり、立ち直るまでの深い絶望や怒りなどの「悲嘆の仕事」は立ち直るのに必要なことであり、立ち直ることで成長できるPTG(Post Traumatic Growth)があると指摘されました。
それを基に、介護とはされる側もする側も「喪失体験」をしており、それを理解することで抜け出すきっかけや、助けを求めるきっかけになると述べ、健康とは「自分の生き方を自分で意思決定し、自分の人生をいきいきと生き抜くこと」と述べられました。

参加者からは、専門の立場からの講師の話に、改めて、介護と向き合うとともに、介護する側もされる側も、生き生きと生き抜いていくことの大切さを学べたとの声が寄せられました。
ページ公開日:2019年01月22日