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前列の左端が大竹さん

2019年04月18日

日本藻類学会第43回大会で、本学工学研究科の大学院生が「若手発表賞」を受賞

3月15日(金)~17日(日)に京都大学で開催された日本藻類学会第43回大会で、本学工学研究科環境共生工学専攻博士後期課程3年の大竹正弘さんが、大型藻類部門の「若手発表賞」を受賞しました。

日本藻類学会は「藻類」に関するあらゆる分野の研究の発展と普及を目的として、1952年に設立され、「若手賞」は学生およびポスドク会員の研究活動の活性化のために今大会より新たに創設されました。「若手発表賞」と「若手ポスター賞」の2つの賞があり、それぞれ微細藻類部門と大型藻類部門の2部門に分けて表彰されます。
大竹さんが発表した研究テーマは、「褐藻Sargassum macrocarpumの伸長期から成熟期におけるリン吸収・要求速度の変動」。近年、豊かな海藻の森である藻場が消失し、「磯焼け」と呼ばれる現象が大きな問題となっています。大竹さんは、学部4年時に修復生態学研究室(戸田龍樹教授)に配属後、長崎県新上五島町に通算で1年間滞在し、消失した藻場の拡大を目指す「磯焼け対策事業」に携わっています。博士後期課程に進学後は、海藻の生長に必須な栄養塩が海洋中に不足する「貧栄養化」に着目し、現場の栄養塩環境の変動と海藻の生長を観察することで、「磯焼け」の拡大との関連を調べています。

大竹さんは「約1年間に及ぶ研究成果が学術的に評価されたことを非常に嬉しく思います。この成果は、指導教員の先生方と、共同研究者である長崎大学の環東シナ海環境資源研究センターならびに西原グレッグ准教授と水圏植物生態学研究室の皆様、修復生態学研究室のメンバーをはじめ、関係者の方々のご尽力の賜物です。今後も研究を通じて地域社会に貢献できるよう精進してまいります」と語りました。
ページ公開日:2019年04月18日