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2019年06月19日

創価教育研究所で加藤節氏が講演

2019年6月17日に「2019年度創価教育研究所講演会」を開催しました。

タイトル:「南原繁の戦後体制構想―敗戦・憲法・教育―」

講  師: 加藤 節 氏(成蹊大学名誉教授)


 

 東大総長を務めるとともに、戦中・戦後の日本を代表する政治哲学者・教育者として知られる南原繁(なんばら しげる 1889-1974)。
南原繁が提唱した「人間革命」の理念については、その後、戸田城聖先生及び創立者池田先生が出版した『人間革命』でもタイトルとなり、創立者も小説『新・人間革命』の中で言及しておられます。
 この度は、南原繁の生誕130周年を記念して、南原研究の第一人者である加藤節(かとう たかし)氏(成蹊大学名誉教授)をお迎えし、その思想について、ご講演をいただきました。

【参加者の代表の声】

○南原繁先生の思想が、創価の思想に通じることを知り、とても身近に感じながら聴くことができました。現実主義的立場と理想主義的立場を併せ持つことで、「理想を現実に」することの思想的な可能性を感じました。また、自身の思想は固く持っているにも関わらず国民の自律的選択を受け入れるという、南原氏の柔軟な思想が素晴らしいと思いました。(学部1年生)

○戦前から戦後まで、自身の愛国心と信仰を貫き通し、現実を理想へ近づけるため戦い続けた南原氏のお話を、加藤先生の講演で聞くことができ、大変勉強になりました。貴重なご講演をありがとうございました。(学部2年生)

○(南原氏が)戦時中は日本やドイツ、イタリアの敗北を願うなど、世の中から拒絶される中でも自分の考えを曲げずに声をあげ続けたことは本当にすごいことだと思いました。また、国民投票を積極的に行っていきたいという態度からは、政府だけに任せず、民主主義的な考えを持っていて、国民一人一人を大切にしようと考えているのだと思いました。国民の民意で決められたことは受け入れるという姿勢から、南原氏は日本の行く末を気にして、日本を本当に大事に思っていたのだと思いました。南原氏という人物や考え方について深く学ぶことができました。特に、最後の南原氏からのメッセージという個所は色々考える機会をいただきました。本当にありがとうございました。(学部3年生)

〇自主性という言葉がたくさん出てきましたが、現代の私たちにもあてはまると思いました。勉強にしても強制されてやるのではなく、自分自身から行動をおこすことが大切だと感じました。素敵な講演をありがとうございました。(学部3年生)

○日本の戦後において、南原氏の信念と絡めて考えることで、日本国憲法や今の教育について考えるきっかけとなりました。本当に国を愛するためには、自国にある価値的な何かをきちんと理解することと思うので、自分だけでなくこれからにつながるものを後継、創造していけたらと思いました。(学部3年生)

○憲法改正について賛否両論がある現代において、南原繁氏の憲法に対する考えについて聞くことができ、嬉しく思いました。(学部1年生)

○創価教育の求める要素と南原繁氏の考え方の繋がりを「全面講和」「人間革命」といった言葉にまつわる話から知ることができました。自分の考えや主張の筋を整えるエネルギーの強さや、「理想を求めた平和主義」と「戦争があるという現実」を受け止めた現実主義という相反しそうな考えを国際貢献という観点で、一筋にまとめ上げた思考力に、強い興味を感じました。(学部4年生)

〇自分の思想を貫き、時代と正面から向き合う気骨さと信念をもった南原繁という人物に非常に感銘を受けました。確かに、国を変えるというのは、外部からの力が加わるのではなく、国民の内奥から変わることで変えていけるものと感じました。(学部1年生)

ページ公開日:2019年06月19日