• Tag:
  • 【訃報】創価大学国際仏教学高等研究所所長の辛嶋静志教授 逝去のお知らせ

2019年07月26日

【訃報】創価大学国際仏教学高等研究所所長の辛嶋静志教授 逝去のお知らせ

創価大学国際仏教学高等研究所所長の辛嶋静志教授(享年61歳)が、去る2019年7月23日(火)に逝去されました。ここに故人のご冥福をお祈りするとともに謹んで哀悼の意を表します。
通夜・告別式はご親族のみで執り行われます。

なお、弔電・お悔やみのメッセージ等は、創価大学国際仏教学高等研究所でお受けいたします。
  • 住所:〒192-8577八王子市丹木町1-236                       
  • 電話:042-691-2695
  • Email:iriab@soka.ac.jp

辛嶋静志教授は、1997年4月の創価大学国際仏教学高等研究所の設置とともに、同研究所の助教授として着任しました。その後、1999年4月より教授、2011年4月から所長を務めるなど、同研究所の発展に多大な貢献をされました。
仏教文献学を専門とし、サンスクリット語、チベット語、パーリ語はもとより、中期インド・アーリヤ語と中古漢語の膨大な知識を元に初期漢訳仏典を詳細に分析し、『正法華經詞典』『妙法蓮華經詞典』『道行般若經詞典』等を編纂し、初期大乗仏教成立の研究をすすめ、国内外の仏教学界を牽引する一人として活躍されてきました。そして、カリフォルニア大学バークレー校や北京・中国人民大学文学院、フランス学士院など国内外の諸機関から招聘を受け、仏教研究に関する講義活動に留まらず、世界の仏教学研究者のネットワークづくりなど研究者の育成にも尽力されていました。
また、『ヴェッサンタラ・ジャータカ』訳注(中村元編『ジャータカ』第十巻所収,春秋社,1988)、『法華経漢訳の研究』(山喜房佛書林, 1992)、『「長阿含経」の原語の研究–––音写語分析を中心として–––』(平河出版社、1994)、『大英図書館蔵中央アジア出土梵語断簡研究』三巻五冊,(編著,創価大学国際仏教学高等研究所,2006、2009、 2015)、『比丘威儀法』三巻(独文、国際仏教学高等研究所刊、2012)、『佛典語言及傳承』(中文、中西書局、2016)など、多数の論文や編著などを刊行されました。
ページ公開日:2019年07月26日