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2019年09月06日

世界トップクラスの理系学生が集う「STeLA Leadership Forum 2019」に本学学生3名が参加

7月31日から8月10日の期間、ドバイのムハンマド・ビン・ラシード医学科学大学で開催された「STeLA Leadership Forum 2018」に、本学法学部3年の小山理紗さんと理工学部3年の天笠英治郎さん、理工学部3年樹山さくらさんが参加しました(3名ともGCP所属)。※樹山さんは運営スタッフとして携わりました。

STeLA (Science and Technology Leadership Association)は国際的な学生団体で、科学技術の次世代のリーダーの国際ネットワークを築くとともに、リーダーシップの訓練、地球規模の問題を認識、未来への共通のビジョンの構築を目的にしており、日本、中国、アメリカ、ヨーロッパ、中東等のトップ大学から理系を中心に様々な分野の学生が集まるフォーラムです。日本国内からは本学の他、東京大学、立命館アジア太平洋大学、東京理科大学、上智大学、早稲田大学の学生が参加しました。

前半はMIT Leadership Centerのリーダーシップモデルに基づく理論を学び、様々な活動を通じて実践的なスキルへ昇華させるプログラムが実施されました。その中で、架空のエネルギーに関する国際機関にて今後3年間の計画を立てるセッションを樹山さんが担当しました。世界中から集まった40人の学生を前に3時間のセッションを行う中で、GCPで培ったプレゼンテーション能力を発揮しました。
後半は、持続可能な開発をテーマにした教育的ゲームを開発するグループプロジェクトが行われました。小山さんのグループでは、エネルギー選択による二酸化炭素排出量の影響を学ぶゲームを開発しました。また、天笠さんのグループでは持続的な交通機関に関する知識を身につけるゲームを開発しました。両者ともに限られた時間の中で、メンバーそれぞれが得意とする分野ごとに仕事分けをし、効率的な方法によって完成度の高い作品を制作しました。最終的に全グループの中で天笠さんのグループが3位、小山さんのグループは1位を獲得することができました。

参加した小山さんは、「様々な国から集まった参加者と、リーダーシップやエネルギーの将来に関する議論だけでなく、互いの文化や価値観についても日々の会話で共有し、知見を広げることが出来ました。初めは速いテンポの議論についていけず、一言も発言出来ない時間があったりと自らの実力不足を痛感しました。しかし、共に時間を過ごしていく中でグループメンバーとも信頼関係を築くことができ、臆せず議論に参加出来るようになりました。グループプロジェクトでは、エネルギー教育のためのゲーム教材を作成するというテーマに対し、すごろくを基盤とした競争と協力が必要なエネルギー開発のゲームを作成し、全グループの中で1位を獲得することが出来ました。地球環境に配慮したエネルギー利用の促進には、国家間と文理の分野間を超えた協力が必要であることを学んだので、今後STeLAで築いた友情を広げていくとともに、自らの将来の方向性も考えていきます」と語りました。
また、天笠さんは、「フォーラムで、最も自分を変えてくれた経験はグループメンバーとのディスカッションでした。減点思考で発言の間違いを恐れている序盤でしたが、ある時自分の発言の一部が評価され、発表に繋がるアイディアの要素となりました。それが自信となり発言を繰り返していく中で自らの意見が組み込まれていく。そして他のメンバーの意見も加わって一つの成果物を作り上げる。このサイクルを実感できた時、意見の一部でも最終的に役に立つと考えるようになり、アイディアを出してヒットを狙う加点思考が芽生え始めました。以来、発言が常に最後であった私が一番はじめに発言し始めるまでに意識を変えることができました」と語りました。
運営スタッフの樹山さんは、「私の役割はグループのファシリテーターとセッションの運営の二つでした。特にSTeLAのファシリテーターはアドバイスや解決策を直接与えるのではなく、グループのメンバーに問題点を気づかせ考えさせることを基本としているため、自身がスタッフとしてどのように質問や発言をするのかが壁でした。そのため、メンバーの様子をメモにとり、かつ他のスタッフとどのように質問するのかを事前に打ち合わせを行った上で、毎日振り返りを行うグループミーティングに臨んでいました。日がたつにつれ、グループの中が深まるとともにより効率的に活動を行う変化を目の当たりにしました。私が担当したセッションの内容は、架空のエネルギーに関する国際機関にて今後3年間の計画作成を通して、どのようにすれば異なる価値観を越えて合意形成を行えるかを試行錯誤するものでした。セッションが始まるまでは、とても緊張していました。しかし、何があっても堂々と振る舞おうと決めて臨むと、参加者も真剣に挑戦して活発な議論が展開できました。そのため、なかなか合意形成が進まない場面も多く、他者を満足して納得させる難しさを体感している様子でした。終了後には、多くのスタッフや参加者からセッションに満足したコメントをもらい、成功に貢献できました」と語りました。
ページ公開日:2019年09月06日