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2019年11月01日

本学文学部の菅野博史教授が「第八回中日仏学会議」に日本側団長として参加

10月26日(土)~27日(日)に、浙江省新昌県の大仏寺で「第八回中日仏学会議」が開催され、本学文学部の菅野博史教授が日本側の団長として参加しました。

この会議は、日中仏教学術会議(1985年から2003年まで中外日報社と中国社会科学院世界宗教研究所の共催で10回にわたって開催)を継承し、2004年から中国人民大学の「仏教と宗教学理論研究所」主催により隔年で開催されています。菅野教授は同会議の第6回開催より、日本側の団長を務めています。
今回は「『涅槃経』と東アジア仏教」のテーマで開かれ、『涅槃経』の仏性の思想、仏身常住の思想が東アジアの仏教界に与えた点などを中心に、日本と中国からそれぞれ5名の学者が研究発表しました。菅野教授は、「『大乗四論玄義記』における『涅槃経』の引用について」と題して発表。三論宗の慧均の著作である『大乗四論玄義記』における二百箇所に及ぶ『涅槃経』の引用を分析し、慧均の涅槃経観について考察しました。

会議を振り返り菅野教授は、「今回の開催地である大仏寺は、4世紀の東晋時代に寺院が建立され、岩壁に刻まれた約16メートルの弥勒像が有名な場所であり、天台智者大師(智顗)が晋王楊広(後の隋煬帝)に『維摩経』の注釈書を献上する旅の途中、この地で円寂したことでも知られています。このような歴史的に意義深い地で開催でき嬉しく思います。今後もこのような学術交流を継続し、日中友好に貢献したいと思います」と述べました。
ページ公開日:2019年11月01日