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2019年11月08日

創価教育研究所で行安茂氏が講演

2019年11月4日に「2019年度創価教育研究所講演会」を開催しました。
題 名:「デューイの成長論とアクティブ・ラーニング ー衝動・試行錯誤・コミュニケーションー」
講 師:行安 茂氏(ゆきやす しげる)(岡山大学名誉教授/日本デューイ学会理事)


ジョン・デューイは、アメリカ・プラグマティズムを代表する哲学者であり、創価教育学の提唱者・牧口常三郎先生にも影響を与えました。
行安茂先生は日本におけるデューイ研究の第一人者であり、イギリス理想主義のトーマス・ヒル・グリーンやその思想の近代日本への影響も研究テーマとされています。

今回の講演会では、「デューイの成長論とアクティブ・ラーニング ー衝動・試行錯誤・コミュニケーションー」と題し、ご自身のデューイ研究のきっかけから、デューイが注目したコミュニケーションと成長の関係、アクティブ・ラーニングの重要性について語っていただきました。

「今」の人間がどのように生きるかに最も関心があったデューイが重視したアクティブ・ラーニングや、人間を変容させる力があるコミュニケーションの教育的意義をお話しいただいた講演に、受講者からは多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。


参加者の代表の声
〇デューイのアクティブ・ラーニングは、創大生にとっても必要なものであると思いました。コミュニケーションの希薄化は、近年特有のものと思っていましたが、過去にもあったことを初めて知りました。とても良い講演でした。知らないことがたくさんあると気が付きました。(学部1年生)

〇真のアクティブ・ラーニングの意味を知ることができました。一つ一つの動作に注意を向け、自我と行為とが一つになることが大切であると学ぶことができました。(学部1年生)

〇デューイが「今」に重要視していることから、理想をただ広げるだけではなく、実践こそが大切であるのだと感じました。また、失敗を恐れるのではなく、多くのことに挑戦をしていくことが、新しい目的に繋がると今回の講演で強く感じました。(学部2年生)
〇アクティブラーニングは生活に即したものであり、身近なものであるということが印象的でした。日常生活も、一つひとつが学びであるということを知りました。学ぶ意味をもって過ごしている学生は少ないように感じます。幼少のころから意欲をどう上げていけるかが大切だと思いました。(学部2年生)

〇成長は何かを達成した先にあると捉えがちですが、現在行っているものに対して全力で取り組む中にあり、結果としてそれが成功だろうが失敗だろうが、成長そのものであるとの考え方は、もっと社会や教育の中に受け入れられるべきだと思いました。(学部2年生)

〇「誤りをおかしたり、失敗した経験は反省により、次の目標に向かって進む旋回心軸である」という部分に強く関心を持ちました。何のために生きるのか。これから将来に向けて自分は何をしたらいいのかを考えることができました。「今」目の前のことにどう動くかが、その一歩が一番大事になってくるのだと今回の講義で学ぶことができました。大変にありがとうございました。
(学部2年生)

ページ公開日:2019年11月08日