2019年11月20日 16時00分
HOPE講演会「国際社会で働くとは:システムエンジニアに求められるもの」
2019年10月17日、経済学部のプログラム「HOPE」で学ぶ学生のために、本学理工学部卒業生の亀田栄一さんが来学し、講演会を行ってくださいました。
亀田さんは、大学卒業後に、東京工業大学修士課程に進学。その後、株式会社熊谷組で経験を積み、現在はシーイーエヌソリューションズに、システムエンジニアとして勤務しています。主に、建設業をターゲットにしたシステム運用、保守、開発に従事しています。また、大学卒業後、10年を過ぎた時に、更なる飛躍を決意し、仕事をフルタイムで続けながら、大学院博士課程にも挑戦し、2017年に、理工学部博士号を取得しています。普段は、あまり接点がないシステムエンジニアという仕事、その役割、魅力、学生時代の力のつけ方等について、様々な観点から語っていただきました。
講義の冒頭、亀田さんは、大学入学当初は、最も勉強したかった学科ではなかったが、新たに学び始めたコンピューターや新しい技術に魅了され、結果的に、強い関心が芽生え、最新の技術を貪欲に学ぶようになっていったことを紹介しました。また、大学運営に携わる中、悩むことも多かったが、結果的には、受身ではなく、大学の創立者の立場に立って、物事を進めていく大切さを理解し、行事の主体者として、大学運営に携わるようになったこと。また、本学の建学精神にもある通り、世界平和に貢献していこうと決意されたとのエピソードもありました。
システムエンジニアとしては、具体的な事例を示しながら、顧客のシステムに障害が発生した時、どのように問題を突き詰めて解決していくかなどの分析プロセスについても説明し、障害対応というゲームを楽しむ姿勢で、どのような課題にも積極的に取り組んでいるとも述べていました。
また、最後に、学生へのメッセージとして、以下の点を強調し、本講義を終了しました。
●今、社会は仕事のやり方が激変する時を迎えている。
●「他よりも早く」「他よりも多く」ではなく「他と違うもの」が求められる時代。
●それぞれの個性を磨くことが大事。
●本日の講演では、通常は考えない、システム管理、保守という仕事の役割を学び、システムエンジニアの仕事に興味を持ちました。
●「障害は、楽しむもの」との姿勢で、日々の仕事に取り組んでいくことの大切さを知りました。
●キャリアを通じて、学び続けていく亀田さんの地道な姿勢に感銘を受けました。自分も生涯学び続けていきます。