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2019年12月18日

法学部「人間の安全保障ワークショップ」の授業に横浜国立大学 統合的海洋管理学研究拠点 客員教授の吉田公一氏が来学!

12月18日に行われた法学部「国際平和・外交コース」の「人間の安全保障ワークショップ」の授業では、「地球環境問題と人間の安全保障」とのテーマのもと、横浜国立大学 統合的海洋管理学研究拠点 客員教授の吉田公一氏をお招きしてワークショップを行いました。

講義では、海洋の温暖化によって起こる現象面の様々な問題点について解説をいただいた上で、国連気候変動枠組み条約・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)で規制の枠組みに関する現在進行形の交渉過程についても踏み込んだ議論をしていただきました。また国際海事機関(IMO)における国際航行船舶からの温室効果ガスの排出低減への取り組みを議論し、IMOの大気汚染防止・エネルギー効率作業部会議長としての長年の経験からの貴重なお話もご紹介いただきました。
あらかじめ海洋の「船舶・資源・法規制」と「プラスチック汚染」についての学習を基に「質問リスト」を作成し、事前に送付した質問リストに応じる形で授業が展開され、非常に充実した内容の90分間となりました。

受講した学生からは、以下のような感想が寄せられました。
・「今回の吉田先生のご講演は海洋問題について多面的に、今起こっていることから、今後の予測まで、大変詳しくご説明いただきました。特に、海の資源を守るための方法として、海洋保護区など人間の手の入らない区域の制定や里海保護などが大変重要であると感じました。その上で、法律面の補償や制度設計については、私たち法学部生の力が試されると思いました。文系であるという理由で、理系の分野には立ち入ることができないと考えていましたが、文系だからこそできることもあると思いました。しかし、理系の知識がゼロでは、助けられるものも助けられないので、しっかりと科学的な分野まで学習する習慣を身につけたいと感じました。また海洋問題は、海で起こっていると思いがちですが、問題の原因の多くは、陸に住む私たち人間によるものであると再認識したので、陸と海を決して切り離すことなく、常に連動させて考えていきたいと思います」(2年生男子)。
・「吉田先生のお話を聞いて、陸で暮らす私達人間が、海にどれほどの負担をかけているのかということと、問題の深刻さを痛感しました。地球温暖化防止に関して、何かことが起きてからでは、取り返しがつかないという怖さ、現状を正しく把握し、問題の根元を見つめて、未然に防いでいくということが常に求められるのだと感じました。講義を受けて、強く感じたのは、私自身が、自分が当事者だという自覚に欠けていたということでした。これからは、海洋汚染やプラスチックゴミ問題解決のための主体者として、モラルの実践、啓蒙に取り組んでいきたいと思います。また理系と文系の協働が重要だと感じたので、自分には無理だ、関係ない、と目を背けるのではなく、より積極的に意見を求め、理解し、様々な人と一緒に問題解決に取り組んでいけるようになりたいと思いました」(2年生女子)。
ページ公開日:2019年12月18日
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