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2020年04月03日

理工学部・西原祥子教授の研究課題がAMEDの「難治性疾患実用化研究事業」に採択されました

理工学部共生創造理工学科の西原祥子教授の研究課題「糖鎖異常関連疾患のワンストップ検査体制の構築と簡易診断法の開発」が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する令和2年度「難治性疾患実用化研究事業」の重点公募テーマである「糖鎖異常が関連する希少難治性疾患の克服研究分野」に採択されました。

AMEDは、医療の分野における基礎から実用化までの研究開発が切れ目なく行われ、その成果が円滑に実用化されるよう、大学や研究機関などが行う研究を支援し、研究開発やそのための環境の整備に取り組んでいます。今回は、事業全体で327件の応募があり、70件が採択されました。その内、女性研究者の採択は6件です。

この研究の目的は、未診断・希少疾患において、網羅的な糖鎖異常解析と糖鎖関連遺伝子の関与を検討して、新たな体外診断法を提供することです。糖鎖は多彩な生物学的機能を有し、核酸、タンパク質とならぶ「第三の生命鎖」として重要な物質であり、糖鎖異常はがんだけでなく、先天性疾患にも大きく関わっています。特に、細胞表面や細胞外マトリックスの糖鎖は、発生過程や組織で特異的に変化し、細胞外からの様々なシグナルを制御して、細胞分化や恒常性維持、疾病の発症に深く関わっています。しかし、生合成系が複雑で糖鎖構造解析も容易でないため、あまり検討が進んでおらず、検査法も十分とは言えません。本研究では、糖鎖異常症をもれなく見いだすために、疾患の専門家(医療者)と糖鎖の専門家(研究者)が協力してチームを結成し、網羅的な検査法、診断法を開発し、提供します。

今回の採択にあたり西原教授は、「本課題が採択され、大変嬉しく思います。良い成果を出せるよう、尽力してまいります」と述べました。

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ページ公開日:2020年04月03日