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2020年11月11日 14時00分

留学体験(南優人さん・タマサート大学)

Q1. タイのタマサート大学に留学されていたそうですね。

 はい。タイの首都バンコクに位置するタマサート大学の政治経済学部で2018年8月から2019年6月までの10カ月間、学ばせて頂きました。タイは東南アジアに位置する人口6891万人ほどの国です。95%の国民が仏教徒であるタイは“微笑みの国”と呼ばれ、比較的穏やかな人が多く、日本語で“大丈夫だよ”、“気にしないで”という意味の“マイペンライ”という言葉がタイ人の大らかな性格を表す言葉として有名です。バンコクは首都でもあることから、特に都市化が進み、比較的交通の便もよくあらゆる商業施設が充実しています。
 タマサート大学は、チュラロンコン大学と共にタイを牽引する有数の国立大学で、チュワン元首相をはじめとする各界の多くの著名人を輩出しています。キャンパスは4つ存在し、英語で留学する場合はタープラチャンキャンパスというオールイングリッシュのキャンパスに留学します。また、同キャンパスには「創価大学タイ事務所」が設置されており、留学を全面的にサポートしてくれます。

Q2.なぜ、その国・大学を選びましたか?

 私は大学入学以前より、創価大学で留学を経験した姉がきっかけで、自身も留学に挑戦しアウェイな環境に飛び込んでみたいとの思いを抱いておりました。特に、留学の条件としてよりチャレンジングなハードルが設けられており、金銭の面でも倹約的な交換留学への挑戦を目標としておりました。
 そして、日本とは比較的ギャップのある環境に身を投じつつ、高い成長率を秘めた国に行きたいと考えていた私は、先進国や発展途上国よりも東南アジアなどの新興国を選択しました。その中でタイを選んだ理由は二つあります。一つ目に給付型の奨学金が充実しているからです。創価大学からの交換留学生はタマサート大学から毎月給付金を貰い受ける事ができます。二つ目に、インターンシップの機会の豊富さです。日系企業が多く進出しているタイでは日本人留学生として海外インターンシップのチャンスが期待されるのではないかと考えました。
 

Q3.留学中に、タイ人の優しさとフレンドリーさに驚いたそうですが?

 そうなんです。タイ人の困った人がいたら分け隔てなく助けに行く優しさとフレンドリーさにはいつも驚かされていました。例えば、私は留学初日一人でタイの空港に到着したのですが、初めての一人での海外渡航に加えタイ語も全く分からなかったので空港から下宿先への移動にすごく苦労していました。全く見当違いの場所に何度も到着し、途方に暮れていた所、一人のタイ人男性が話しかけてくださり、みるみる人が集まってきて、皆で私の下宿先までどのようにしていけるのか話し合いが始まりました。そして私の下宿先へ電話をして確認、更にバスの運転手に事情を説明しそこまで連れていくように伝えてくれました。バスも何故か無料で乗車させて頂き最終的に無事下宿先に到着することができました。
 
Q4.留学中は、友人との旅行や食事が楽しかったそうですね。

 留学中の目標の一つに友人を作る事を掲げていたので、授業がない日や長期休みは積極的に友人を誘って旅行や食事に出かけていました。日本に比べタイは物価が安く、あまり躊躇せずに旅行や食事を気軽に楽しむことができます。例えば、船に乗りながらショッピングを楽しむ水上マーケットや、象乗り体験できる公園など日本では経験しがたい事が盛りだくさんでした。留学当初は、タイ特有の交通機関に慣れていく事が難しいので、行きたい所をピックアップして現地の学生に連れていってもらうことが多かったです。そういった交流を通してコミュニティが広がり、段々と友人も増えていきました。
 
Q5.留学中に現地の当たり前への適応に苦労したとお聞きしましたが。

 海外留学にはつきものですが、タイと日本のカルチャーギャップを感じる毎日を過ごしていました。例えば、オンタイムを重要視する価値観の日本人に対し、比較的タイ人は時間に対して大らかな価値観を持っています。それによって、授業時間に受講生が集まらず、全員集合したのは開始から40分ほど経ってからだったり、バスは基本的に時間表が無かったりします。また、年中暑いタイでは夏服で過ごすのが当たり前ですが、室内はクーラーが効きすぎて引くほど寒いです。その他、目的地が遠すぎると乗車拒否したり、乗車中に急に私用でコンビニに立ち寄るタクシー、コンビニ前の多すぎる野犬など数えたらきりがありません。しかし、このように様々適応していくのに苦労はしましたが、こういった体験も長期留学の醍醐味なので、ギャップのある環境を楽しみつつ成長を感じていく事ができました。
 
Q6.留学中には、インターンシップでコンサルティング業務も行われたそうですね。

 留学前より海外インターンシップに挑戦してみたいと考えていた私は、日本にいる時点で海外インターンシップ仲介サイトを参考に企業を探していました。そこで見つけた企業に直接メールでアプライし2回の面接を経て、最終的に一番興味のあったビジネスコンサルティングファームにて週3回の有給インターンに参加しました。インターン生にしては裁量権が大きい当企業において、タイ人、フランス人の社員と共に日系IT企業のタイ進出案件に配属されました。価値観の大きく異なる同僚と働くことの難しさを実感する毎日。また、自身の失敗が直接プロジェクトの質に関わってしまう事や給料をもらう事の重みを感じながら強い責任感を持って働く環境において、自身の大きな成長を実感致しました。
 
Q7.留学していちばんよかったのは、一人でも行動してけるアグレッシブさが身に付いた事だそうですね。

 留学前の私は、チームでは頑張れるもののいざ一人で戦う環境に陥った時、力が発揮できないタイプでした。一人で挑戦しようとしても、何かにつけて行動しなくなり継続することが苦手な為、大学時代はチームでの活動に力を入れて取り組んでおりました。しかし、そういった自分を変えたいと思い留学先では様々な事に挑戦。コンサルティングファームでのインターンシップでは、日本人が一人というアウェイな環境でも果敢に挑み同僚からの信頼関係を築いていきました。また、タイの山岳民族であるアカ族の村に一人でホームステイを頼み込み、異文化を肌で体験することができました。こういった経験を通して、自分の体一つで未知の環境に飛び込んでいけるアグレッシブさが身に付きました。
このように、留学した事で自身の殻を一つ破ることができ、日本にいた時とは比較できないほどの成長速度を感じた点が、留学して一番良かったなと思うことです。
 
Q8.これから留学を目指す後輩達に一言お願いします。

 私が一番皆さんに伝えたいことは“目的感”をもって留学に挑む重要性です。私自身、留学前に目的をしっかり設定せず留学に挑んだ為、留学中に何を頑張ればいいのかわからなくなってしまい、留学前半を効果的に過ごすことができませんでした。是非、皆さんには自分にとっての留学する意味を考えてもらい、何を学びたいのか、どう成長したいのかを具体的に考えてから留学して頂きたいです。応援しています。頑張ってください!
ページ公開日:2020年11月11日 14時00分



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