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2020年12月17日

本学文学部の坂井孝一教授の著書『源氏将軍断絶―なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか』が出版されました

本学文学部の坂井孝一教授の著書『源氏将軍断絶―なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか』が、12月16日にPHP新書より出版されました。

本書では、なぜ源氏将軍は3代で断絶したのか。頼朝による鎌倉幕府の樹立から3代将軍実朝の殺害まで、幕府内の壮絶な権力闘争を、2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』時代考証者である坂井教授が描いております。

出版にあたって坂井教授は、「このたび新著『源氏将軍断絶―なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか』(PHP新書)を刊行することになりました。これまで私は、鎌倉幕府の初代将軍源頼朝をはじめ、若くして暗殺された三代将軍実朝に関して研究を進めてきました。今回は『源氏将軍』という視点から、二代将軍頼家をも含め、鎌倉幕府初期の歴史について総合的に見直す作業を行いました。その際、重視したのは、執権北条氏が全盛を極めていた鎌倉末期に幕府自身が編纂した歴史書『吾妻鏡』に対し、徹底的に史料批判を加えることでした。その結果、自説を修正したり、発展させたりする箇所が少なからず見つかりました。しかし、そもそも『研究とは絶えず自説に客観的・合理的な批判を加え、その内容を深化・進化させる営みだ(本書「はじめに」より)』と思います。本書が鎌倉幕府研究の進展に少しでも寄与することができたとすれば嬉しい限りです。また、2022年にはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が放映されます。対象とする時代は本書とほぼ重なります。本書が明らかにした研究内容がどのような形でドラマに活かされるのか、時代考証の担当者として大いに期待しているところです。ドラマの方も是非ご視聴ください」と述べました。

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ページ公開日:2020年12月17日