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2021年04月13日

国立国会図書館憲政資料室のオンライン展示会を、本学文学部の季武嘉也教授が監修しました

現代日本政治史に関する数多くの文書類を所管する国立国会図書館憲政資料室では、所蔵する日記資料等をオンラインで紹介する展示会「日記の世界」を3月19日に公開しました。展示会では、芦田均、幣原喜重郎、浜口雄幸、大山巌などが書いた日記や手帳等の個人文書が500点以上にわたって閲覧できます。

本学文学部の季武嘉也教授(国立国会図書館客員調査員)が監修を務め、「はじめに」、「歴史資料としての日記」、「年表から日記を見る」、「人物から日記を見る」、「日記で読む政治史」、「コラム」の章ごとに、様々な角度から当時の貴重な史料等が画像で紹介されています。

監修した季武教授は、「私たちが自分の生きているこの人類世界を理解するには、おもに二つの方法があります。一つは社会科学のように、人間の集団である社会を一体として考察しようとするもので、もう一つは一人ひとりの人間に即して考察しようとする人文科学です。この点で日記は、個人としての人間の生き方をもっとも雄弁に語るものですから、人文科学研究の基本中の基本資料ということができます。しかし、今回の企画は、個性あふれる日記を数多く集め、その画像に解読、解説を付けて紹介することで、社会科学的にも日記を考えるきっかけになれば、と思っています。しかしまあ、そんなにまじめに考えなくても、他人がこっそりと書いた秘密を、単純にのぞき見するだけでも面白いものです。ここには、歴史上の有名人のものもありますが、そうでもない人々の日記もあります。おそらく、皆さんの中にも日記を書いている人がいるでしょうし、日記は書かないけれどブログは書いているという人もいるでしょう。じつは、それも将来の重要な研究対象になります。心して書いてください」と述べました。

「日記の世界」は下記よりご覧いただけます。
国立国会図書館憲政資料室オンライン展示会

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ページ公開日:2021年04月13日