独立行政法人情報処理推進機構（IPA)が実施する2021年度未踏ターゲット事業に、経済学部の佐久間貴之准教授の提案プロジェクト「バミューダン・オプションの価格および感応度評価に用いる量子深層学習ツールの開発」が通常枠で採択されました。

本事業は、革新的な次世代ITを活用して世の中を抜本的に変えていけるような先進分野について、基礎技術や領域横断的技術革新に取り組む未踏的IT人材に対し、支援を行う事業です。2021年度は「量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発」をテーマに、アニーリングマシン向けソフトウェア開発（区分１）とゲート式量子コンピュータ向けソフトウェア開発（区分２）に関するプロジェクトが募集され、９件のプロジェクトが採択されました。

佐久間准教授が提案したプロジェクトは、価格や感応度と呼ばれるリスク指標の計算コストがかかる金融商品に対し、量子力学の特性を活かした機械学習を用いて効率化を図るのが目的で、採択理由として「金融工学分野への応用のためのツールが開発されることは、今後この分野への参加の障壁を下げることにもつながると期待されます」等が挙げられています。
今回の採択を受け、佐久間准教授は「このプロジェクトを通じて、量子コンピューティング技術の発展に少しでも貢献できればと思います」と述べました。

詳細はこちらのサイトをご覧ください。