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2021年08月03日

本学文学部の蝶名林亮准教授の研究成果が、倫理学研究における著名な学会誌に掲載されました

文学部の蝶名林亮准教授の研究成果が、日本における二大倫理学研究の学会誌に掲載されました。
日本倫理学会の学会誌『倫理学年報』には、「進化論的暴露論証を通して見るメタ倫理学の最前線」が掲載されました。近年、倫理学において活発に議論されている道徳の進化論的な説明がわれわれの道徳に関する理解にどのような影響を与えるのか、マルクスやニーチェによる歴史上の暴露論証とも比較しつつ、メタ倫理学の観点から論点を整理しています。これは、昨年度の同学会の年次大会内で行われた蝶名林准教授が実施責任者をつとめた「主題別討議」の報告内容になります。

関西倫理学会の学会誌である『倫理学研究』には、論文「道徳的直観主義はどこまで経験的反論に耐えうるか」が掲載されました。本論文では、フレーミング効果などの社会心理学的な知見に訴えて道徳上の直観の信頼性に疑義を呈する論法に注目し、この論法に対する現在までの哲学者の側からの応答が不完全であると論じ、道徳哲学の発展のためには科学的知見を参照することが必須であると主張しています。

論文の掲載にあたり、蝶名林准教授は「これまで取り組んできた道徳や価値と科学の関係に関する研究成果をこのような形で国内の大きな学会のジャーナルに掲載して頂いたことは励みになりました。今後もこの分野での研究を地道に進めていきたいと思います」、と語りました。

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ページ公開日:2021年08月03日