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2021年08月04日

障害学生支援室主催のオンライン講演会が開催されました

7月27日(火)、本学教職員向けFD・SDセミナーとして、障害学生支援室主催のオンライン講演会を開催しました。第1回目となる今回の講演会には、立命館大学OIC学生オフィスで障害学生支援室学生支援コーディネーターを務めるヒューバート眞由美氏を講師に招き「日本における合理的配慮と現場への展開」とのテーマで講演いただき、教職員100名が参加しました。

合理的配慮とは、障害者の人権と基本的自由を確保するための「必要かつ適当な変更及び調整」で「均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」と定義されています。日本でも、2016年に障害者差別解消法が施行され、障害者への不当な差別的取り扱いを禁止し、合理的配慮の提供が求められるようになりました。私立大学においても、障害者への不当な差別的取り扱いは禁止され、合理的配慮の提供は努力義務として定められています。また、本年5月に法律が改正され、民間事業者においても合理的配慮が義務化させることが決まりました。

講演会では、はじめに馬場善久学長が挨拶に立ち、「本学では、これまで学生課や学生相談室、総合学習支援オフィスを中心に障害学生への支援を行ってきましたが、今年度より新たに障害学生支援室を設置しました。この講演会を機に、大学における配慮の理解を深め、さらなるサポートの充実を図っていきたいと思います」と述べました。

ヒューバート眞由美氏の講演では、授業等における合理的配慮を中心に、日本の動向を踏まえた高等教育機関における学生支援と、立命館大学における障害学生への合理的配慮・支援内容について紹介がありました。ヒューバート氏は、「同じ障害でも必要な支援は異なります。学生本人の意思表示を受け、どういった配慮が必要かを建設的な対話によって個々と調整し合意形成を行うことで、はじめて合理的配慮が提供できます。個別性があるため判断はとても難しいですが、平等ではなく、“公正”であり“過度ではない”合理的配慮の提供を目指し、一人ひとりにあった支援体制を整えることが重要です」と語りました。

参加者からは、「合理的配慮について考えるとても良い機会となりました」「合理的配慮についてこれまで漠然とした理解でしたが、立命館大学での具体例なども聞くことができ勉強になりました」等の声が寄せられました。
ページ公開日:2021年08月04日