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2021年11月22日 09時50分

留学体験(岡崎健太さん・台湾国立政治大学)

Q1. 台湾 の国立政治大学に留学されていたそうですね。

はい。2019年9月から2020年4月までの約7ヶ月間、首都台北市の国立政治大学に交換留学させていただきました。
台湾は一般的に日本と親密な関係にある国として知られていますが、本当にその通りで、留学中は現地の方々に多方面でサポートしていただきました。また、気候や食生活をはじめ、日本と似通っている部分が多くあり、交換留学先として選択できる国の中では比較的生活がしやすい国なのではないかと思います。
国立政治大学は、社会系文系の研究レベルが非常に高く、台湾の大学では常にトップを牽引している大学です。首都圏から電車(地下鉄、M R T)とバスで40分ほどの場所に位置しているため、立地条件はあまり良くありませんが、非常に自然豊かなキャンパスで落ち着きやすい環境です。

Q2. なぜ、その国・大学を選びましたか?

そもそも海外への留学を志した理由は、更なる学問の探求が根底にありました。その上で、留学先に国立政治大学を選んだ理由は様々ありますが、ここでは大きく2点に絞ってお話ししたいと思います。
まず1点目に、金銭的な制約があったことが挙げられます。交換留学出願当時は、留学に際して奨学金をいただくことができるか不明であったため、奨学金に頼らずともある程度無理のない生活ができる国を選ぶ必要がありました。この時点で北米や欧州への留学はあまり考えておらず、東南アジア諸国に絞って留学先を検討していました。
2点目に、快適な生活環境を求めていたことが挙げられます。(今となってはそこまで気にならないようになったのですが)当時の自分は「日々の学習効率を高く維持し続けるためには、清潔な場所や快適な気温などをはじめとするストレスのない生活環境が必要不可欠だ」と考えていたようで、1点目の理由で絞った候補国・候補大学の環境を前もってリサーチしていました。その過程を通して、台湾・マレーシア・フィリピンの数大学に絞ることができ、大学のレベルや他様々な要素を鑑みた上で、国立政治大学への留学を志しました。
「台湾の政治に興味があった」などの積極的な理由は全くなかったので煌びやかな選定理由とはかけ離れていますが、結果的にはストレスの少ない毎日を過ごすことができ、勉学に集中することができました。

Q3. 留学中に、英語がほとんど通じないことに驚いたそうですが?

台湾は中国語圏の国なので、それなりに覚悟を持って留学させていただいたのですが、現地では全くと言って良いほど英語が通じませんでした。空港や大学構内では英語で会話をする機会が多かったのですが、大学から一歩出るとほとんど英語が通じないため、そこでは台湾華語を話さなければならない環境でした。恥ずかしい話ですが、第二言語で中国語を選択していたもののリスニング・スピーキングは全く成長しなかったため、留学が始まって1ヶ月程度はノイズのように聞こえてくる単語と文脈をなんとなく理解し、勢いで乗り切っていました。また、日本人と台湾人は顔のみで判別するのが難しいようで、どこに行っても最初から中国語で話しかけられるので、この時だけは生粋のアジア人顔で生を受けたことと、台湾に留学したことに後悔していました(笑)
Q4. 留学中は、一人旅とスポーツが楽しかったそうですね。

はい、とても楽しかったです。Q2の最後に、ストレスの少ない留学だったと書きましたが、それらを全く感じなかったわけではありませんでした。慣れない国で日本語・英語・中国語の3言語を用いながら生活することは、身体と精神に少しずつ確実に負荷を与えるようで、積もり積もった際にはそれらと上手く向き合い、対処する必要があります。新型コロナウイルスが世界的に拡大する前に、マレーシアやタイなどに旅行をしました。自分にとって一人旅は、日々の悩み事やストレスをしっかりと受け入れ、自分なりに考え、かつ解消する上で最適な対処法だったと思います。
スポーツに関しては、部活動でボクシングと野球、息抜きにバスケットボールを定期的にしていました。ボクシング部の方々には、中国語が話せない自分に対しても基礎から応用まで親切に教えていただきましたし、野球部の方々には、よく練習終わりに食事に連れて行っていただきました。このようにスポーツを通してできた友好関係は、当時の自分にとって心の拠り所となっていたことに間違いありません。日々勉学に勤しみながらも、定期的に息抜きができる環境に恵まれたことに心から感謝しています。
Q5. 留学中に、寮生活に苦労したとお聞きしましたが

寮生活は素直にしんどかったです。国立政治大学では、現地学生に加え留学生も居住することができる学生寮と、留学生のみが居住可能な国際寮の2つが用意されています。寮以外のオプションは考えていなかったので、学生寮よりも費用がかかるものの綺麗で清潔な国際寮(2人部屋)で、オランダ人留学生と生活をしました。2人部屋はいつでも人と会話することができ、自分にとっては英語を話すトレーニングにもなるのでそれはそれで良かったのですが、何かと文化や生活習慣が合わず…。日々の活動で疲弊しながら寮に帰ってきても何かと気を遣う必要があったので、これぞアウェイ体験というものだなと思っていました。
当時は本当にきつい寮生活でしたが、相部屋のオランダ人留学生とは今でもメッセージでやりとりし合う仲なので、国際的な友情を築くことができ本当に良い経験だったと思います。
Q6. 留学中には、インターンシップで映像制作の業務も行われたそうですね。

留学の後半は、ほとんどの時間をこの映像制作業務に費やしました。最初は単純な編集作業がメインだったのですが、長く続けていく中で裁量権の大きい仕事も任せていただけるようになり、大きな責任を伴うポジションで刺激的な毎日を過ごさせていただきました。思うように結果が出ない時も、悩む時間などないほどに忙殺されていたので、とにかく必死に食らいついていたことを鮮明に覚えています。
業務を通して関わってくださる顧客の方や職場の方々は、良い意味で自分のことを学生扱いせず、1人のビジネスパートナーとして接してくださったので、厳しいながらも確実に将来に繋がるような経験をすることができたと思います。
Q7. 留学していちばんよかったのは、自分と向き合う癖がついたことだそうですね

留学をしたことによって、留学前よりも、はるかに自分について考える時間が増えました。
上記のインターンシップを始めるまでは、想像していたよりも時間を持て余すことが多かったです。毎日それなりに勉学に勤しんでいたのですが、「こんなに1日って長かった?」と思うほど、自由な時間がありました。もしくは、台湾は日本よりも1日が長かったのかもしれません。留学して間もない頃は、余った時間は自由に遊んで過ごしていたのですが、そこまで遊び続けられるほど体力もなかったので、徐々に自分自身について、主に近い将来について考える時間に変化していきました。いわゆる自己分析をかなりの時間をかけてやっていたのだと思います。
このような時間は、就職先の決定や残りの学生生活の過ごし方などを考える上で、非常に重要な時間でした。持て余している時間を使って、今まで曖昧にしていた、ある意味目を逸らしていたことに目を向けることで「こんな一面もあったんだ」と、自分をより深く知ることができるきっかけになるかもしれません。
 

Q8. これから留学を目指す後輩達に一言お願いします。

これから留学を目指す方々は、何を目的として留学されますか?
「何のために留学するのか」という目的感は、留学をする上で非常に重要な要素になると思います。目的をあえて設定しないことで、視野が狭くなりすぎないなどのメリットはありますが、視野を広く持ちすぎて取捨選択ができなくなる可能性があることも問題だと思います。創価大学生らしく、何のためを追求しながら努力し続けていただきたいです。
頑張ってください。応援しています!
ページ公開日:2021年11月22日 09時50分



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