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2022年05月16日

丹木の歳時記2022 皐月(二)

創大Days編集部

鳥の囀りを人の言葉に置き換えて覚える方法を「聞きなし」と言います。姿は見えなくても鳴き声を覚えれば、近くで何の鳥が鳴いているか分かるようになります。「テッペンカケタカ」とはこの季節にキャンパスの雑木林から聞こえてくる囀り。初夏の訪れを告げるホトトギスの鳴き声です。青葉の季節にホトトギスとくれば浮かぶ俳句は「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」。詠んだのは山口素堂です。現代のような冷凍・冷蔵技術のない江戸時代、鮮度が命の初鰹は高級品。お殿様ならいざ知らず、庶民には高嶺の花だったことでしょう。「目と耳は ただだが舌は 銭がいり」は、素堂の俳句を踏まえた川柳。口には入らない庶民の悔しさを粋にまとめています。事程左様にホトトギスも初鰹も古くから日本人に愛されてきたのでした。
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ページ公開日:2022年05月16日


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