創価大学ニュース「SUN」111号 2021 Autumn

11 Over the border 河野 真希 さん 経済学部 2016年卒(41期) パナソニック株式会社 日本の「モノづくり」を武器に、 世界のビジネスをリードする「シリコンバレー」に挑む。 長く世界から高い評価を受けてきた日本 の工業・製造業の力で、世界経済の発展を 支え、多くの人々を幸福にしたい-。そう した思いを胸に、河野さんはアメリカ・シリ コンバレーというテクノロジーの最前線の 地で、ジャパンメイドの高精度部品を届ける 営業担当として挑戦の日々を送っている。 「留学したインド・ムンバイで、現地で急 速に進む経済成長と社会インフラの整備 に産業の発展が大きな役割を果たしてい るのを目の当たりにしました。その体験か ら『産業の発展に寄与できる仕事に就き たい』と考え、ビジネスの最先端を走るお 客さまとともにモノづくりができる今の 仕事を選びました」 河野さんはシリコンバレーでの日々に、 SDGsのゴールの一つである「ジェンダー 平等」への挑戦という志もあわせて抱い ている。 「女性が海外駐在する例は、日本ではま だまだ少ないと感じています。自分の姿を 創価大学で培った何事も諦めず挑戦する姿勢で、 「産業発展」と「ダイバーシティ実現」の一翼を担う。 通して、少しでも多くの女性にさまざまな 働き方の選択肢を伝えたいと考えていま す」 河野さんは大学時代、「労苦と使命の中 にのみ 人生の価値は生まれる」という 創立者の言葉に励まされ、どんなときも 労苦をいとわず自分の使命をまっとうす るなかで必ず道は開けると、何事にも諦 めることなく挑戦してきた。 「家庭と仕事をどう両立していくのかとい う悩みを抱えている女性は多くいらっ しゃいます。やりたいと思ったことに挑戦 する私自身の姿が、女性にとって『諦めな くても方法はある』という希望になればと 思います」 ▲ 大学時代は各種行事を支える運営役員として 活動。お客さまへの心配りに活きる経験に 2016年に経済学部を卒業後、デバイスを基軸に幅広い ソリューションを提案するパナソニック(株)のインダスト リー部門に入社。国内の海外営業として現地の販売会社 をサポートする仕事を経験し、今春から念願の海外勤務 をしている。 河野 真希さん たから

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