創価大学ニュース「SUN」117号 2023 Spring

東北編 コロナ禍で人との交流が難しいなか、寮生として3年間を過ごし、そこでの出 会いが私を成長させてくれました。まず、勉学に情熱を持って打ち込む仲間と出 会えたことは財産です。学友とともに学ぶ喜びを感じる日々で、生涯にわたって 取り組みたいと思えるテーマを見つけ、研究の道に進むことを決意。「何のため に学ぶのか」を自身に問い続け、哲学を持った力ある研究者を目指します。 また、寮執行を務めるなかで悩みや困難に直面することも。しかし「どんな状 況にあっても、自身の一念で決まる」という創立者の心を我が心として、人を信 じてやり抜くことができたのは、人生の宝です。寮でともに過ごした姉妹の励ま し、管理者さんの支え、創立者と奥様の温かい見守りがあったからこそ、大きく 成長できました。そして、いつも背中を力強く押してくれる両親がいることが本 当に幸せです。今までのすべてを成長の糧に、研究の道を究めていきます。 ▲(左)かけがえのない準硬式野球部の仲間たち (右)名古屋から来てくれた両親と、キャンパス内で記念撮影 ▲香峯寮の残寮生との写真 大学生活で一番成長したと感じるのは、対話力です。人と人とのつながりを 深めるために必要なのは対話だと考え、どんなときでも対話を諦めることなく 向き合う力を手に入れました。力を育むベースとなったのは、準硬式野球部で の日々。特に、部の執行の1人として、後輩や執行外のメンバーの思いをまとめ て発信する際には、相手も自分も納得できるような対話を心がけました。はじ めは苦労しましたが、私の対話力に期待し、やさしく声をかけてくれた先輩方、 さらには仲間が「お前にしかできないことがある」と励ましてくれたことで、自 信を持って前に進むことができました。こうした成長は、今までかかわってき た方たちのおかげです。何よりも、子どものころから野球に打ち込む私を応援 してくれ、創価大学に送り出してくれた両親には感謝しております。今後は大学 で培った対話力で、多くの人から信頼される教師を目指していきます。 小中高と野球中心の生活を送り、世間を知 らなかった息子が、野球以外のことで後輩を 励ます姿をとても嬉しく思うと同時に、同じよ うに息子を励ましてくれた先輩方に感謝して います。よき先輩の姿が後輩へと受け継がれ ていると、創価大学の素晴らしさを感じます。 どんな場所でも、素晴らしい仲間と出会えるあ なたの人間力は素晴らしい! 自信を持って、 夢である教師の道に進んでください。 母より 多くのことが学べたかけがえのない寮生活。 すべての出会いと経験を糧に、研究の道を究める。 小山 黎一さん 理工学部 共生創造理工学科4年 「自分にしかできないことがある」 という自信を胸に、人と人をつなぎ、 信頼される教員を目指す。 学生たちが、夢に向かって歩みを進められるのは、保護 者の皆さまの温かいサポートがあってこそ。また保護者 の皆さまも、大学・短大で一生懸命に学び、大きく可能 性を羽ばたかせる我が子の頑張りに、大きな喜びを感 じていらっしゃるはずです。でも、お互いに思いを伝え る機会はなかなかないもの。本企画ではそんな気持ち をSUN誌面を介して伝え合っていただきます。 Dear Reiichi 人とのかかわりが少ない状況下で、3年 間の寮生活はさまざまな経験の連続だった ようですね。特に、寮執行として生涯の仲間 と苦楽をともにした経験で、人生の土台を つくることができましたね。創立者のもと で、思う存分に学び、生涯にわたる研究テー マに出会えたことは、このうえない喜びで す。これから自分らしく学問を究め、使命を 果たしてほしいと願っています。お互いに健 康第一で頑張っていきましょう。父・母より Dear Nanaka 青森県出身 18 SUN117 2023 Spring おやま れいいち 橋本 七香さん 理工学部 共生創造理工学科4年 宮城県出身 はしもと ななか

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