国際教養学部(2017年度以前)

アドミッション・ポリシー
創価大学の使命は、社会に必要な価値を創造し提供しゆく「創造的人間」を輩出することにある。国際教養学部は、この教育理念のもと、グローバル化が進展するなかで人類が直面している諸問題を自分自身の課題ととらえ、その解決に貢献する世界市民の育成を目指す。そのために、建学の精神に賛同し、以下の素質を有する学生またはそれらを修得する潜在力が高い学生を求めている。
 
  • 歴史、社会、文化、政治、国際関係、経済、経営にわたる複数の学問分野の基礎を、幅広く修得しようとする知的好奇心と高い基礎学力
  • 複数の異なる視点を相対化・総合化し、グローバルな諸課題を学際的視点から洞察できる柔軟性
  • 異文化環境に適応し、グローバル社会で実際に対話と交渉ができる高度な英語運用能力
  • 世界各地で生起する諸問題に深い関心を持ち、その解決に挑戦する意欲と実行力
カリキュラム・ポリシー
こちらは、2017年度以前のカリキュラム・ポリシーです。
2018年度以降のポリシーを確認する場合は、こちらをご覧ください。

教育目標

国際教養学部では、教員一人あたりの学生数を19名以下に抑えた少人数教育を徹底し、幅広い基礎的知識に裏付けられた複眼的視点や論理的思考力、さらに問題解決に粘り強く取り組む強い意志と実行力を養うことに重点をおいたリベラルアーツ教育を行う。学部での使用言語は英語とし、1年間の海外留学と英文8,000字の卒業研究(リサーチペーパー)の必修化など、高い国際感覚と学力を確実に養成する環境を整える。人文・社会科学にわたる基礎的・専門的知識の修得に加え、ある社会問題に複数の専門的視座からアプローチして学際的に解決策を編み出す手法も取り入れる。これらを通じて、学生が協働して課題設定力・問題解決能力を培う、創造的な授業を積極的に展開する。

具体的には、「国際教養」として本学部が目指す5つの能力を養うため、以下のような教育を実施する。

1.人文・社会科学にわたる基礎的知識と教員の指導下で研究を行う力

「歴史・文化」、「政治・国際関係」、「経済・経営」の3分野を、柱となる科目群として配置し、授業は英語で実施。学生はこのうち1分野を主たる専門分野として深く学ぶとともに、他の2分野の科目群も履修することで、専門性と学際性の両方を身につける。3年次からは、少人数での専門演習(ゼミナール)を開始。教員と学生、また学生同士の英語によるディスカッションを重視する。

2.グローバル社会で通用する高度な英語運用・コミュニケーション能力

1年次後期からの1年間、英・米・豪いずれかの大学への留学を必修化。大学教育に必要な学術英語と学びのスキル(ディスカッション、プレゼンテーション、研究レポート作成等)を訓練させる。留学を終える時点でTOEFL-iBT80相当のレベル達成を目指す。また帰国後のフォローアップのため、英文アカデミック・ライディングをサポートする科目を提供する。

3.異文化理解力

1年間の必修の留学によって、語学力のみならず、異文化を理解し受容する力を身につけさせる。また第二外国語を必修とし、英語以外の7言語から選択できるよう科目を配置(日本語以外が母語の学生は日本語を選択可能)。さらに希望する学生には、2年次終了時の春季休業中、英・米・豪とは異なる文化圏の大学での、2週間の短期研修の機会を提供する。

4.国際社会の平和と繁栄を目指すグローバル・マインド

「地球市民」の輩出を目指す建学の精神を学ぶため、大学科目を配置。また、世界の各界の最前線で活躍する識者を招いてのワークショップを実施し、国際社会の具体的問題に目を開く機会を提供する。専門演習では、世界に貢献する視座から課題設定できるよう指導し、教員の直接指導の下で英語による卒業研究(リサーチペーパー)を完成に導く。

5.創造的な問題解決能力

異なる専門分野のゼミナールの間で、共通の社会問題に対する複数の視座を学びあう機会を提供し、課題設定と問題解決への学際的アプローチの有効性を体験させる。また、ゼミ生同士での共同作業を通じて、課題を計画的に実行するタスクマネジメント能力も体得させる。卒業研究は、それらの学びの集大成として位置づけられる。
ディプロマ・ポリシー
国際教養学部は、グローバル社会が直面する諸問題の解決に取り組む基礎的能力と意志を備えた人材育成を目標としている。世界各地で生起する諸問題を自分自身の課題ととらえ、積極的にその解決に取り組む国際貢献の姿勢と実行力を養成する。卒業までに以下の能力の習得をもとめ、4年以上の在籍期間及び取得単位数124単位の基準を満たした者に、学士(国際教養学)を授与する。
 
  • 「歴史・文化」、「政治・国際関係」、「経済・経営」の三分野にわたる、基礎的な知識と研究方法
  • 専門分野の英文資料を活用し、論理的な討論やプレゼンテーションができる、高度な英語運用能力
  • 異なる文化的背景を持つ人々と協働し、コミュニケーションできる、豊かな異文化理解力
  • 建学の精神を体現し、国際社会の平和と繁栄のために、自ら課題を発見し主体的に貢献しようとする実行力
  • 専門演習・卒業研究を通して深めた専門性と、既存の学問分野を越えた学際性とを兼ね備えた、創造的な問題解決能力