新石狩市合併1周年記念展示
新石狩市と子母澤寛
〜同郷人戸田城聖との出会いから〜

開催期間 2006年9月14日~9月28日
展示会場 北海道石狩市民図書館(入場無料)
主  催 石狩市民図書館
協  力 創価大学創価教育研究所
展示ポスター
北海道石狩市の石狩市民図書館で開催された「新石狩市と子母澤寛(しもざわ かん)~同郷人 戸田城聖との出会いから~」と題する展示に創価教育研究所が協力しました。

2005年10 月に石狩市・厚田村・浜益村の1 市2 村の合併1 周年を記念して、旧厚田村出身の作家「子母澤寛」の足跡を辿る資料を集めて開催され、市民図書館の要請を受けて、研究所所蔵の戸田城聖(城外)が出版した子母澤寛の単行本を出展しました。

展示では、子母澤寛が戸田城聖の協力を得て「大道書房」から出版された、「国定忠治」「勝安芸守」などの、子母澤寛の知名度を高めた貴重な初期作品や、子母澤寛が実際に愛用していた万年筆や数々の遺品など、貴重な資料が紹介されました。

1892年、厚田村に生まれた大衆文学の巨匠・子母澤寛と、1902年頃、幼くして厚田村に移住した戸田城聖は、少年時代からの知己であり、幼少期を旧厚田村で過ごしています。後年、戸田城聖は、子母澤寛の小説にちなみ、「大道書房」という出版社を設立。同社から、子母澤寛の代表作『勝海舟』をはじめ、多数の作品を刊行しました。戦時中、弾圧により投獄された戸田城聖が獄中から書簡を送るなど、深い交流が続きました。

展示のオープニングセレモニーでは、石狩市の田岡克介市長が「当図書館で毎週のように行われている企画展のなかでも、本格的な文学を紹介するすばらしい企画展である。後世に残る二人の偉人は、私たちの誇りです」とスピーチされ、創価教育研究所の塩原将行事務長が子母澤寛と戸田城聖の交友を紹介しました。