《2019年度》講習内容

区分 講習番号 講習名 担当教員 内容
必修
6時間
教育の最新事情A
教育の最新事情B
吉川 成司
高野 久美子
言語発達に関する最近の研究をふまえ、教育への示唆を含めて講述する。
子ども達の生活習慣の実態について、インターネット依存の問題点を取り上げ、睡眠教育、自己効力感、そして海外の動向をふまえて講述する。
喫緊の課題である「不登校」と「発達特性のある子ども」に焦点を当て、現状の概説と具体的な支援について講述する。発達特性に起因する「困り感」理解のための疑似体験を実施し、その心理について理解を深める。

選択必修

6時間
学校カウンセリングの現状と課題 長島 明純 本講習では、人間理解に関する心理学の知見を確認しながら、いじめ及び不登校への対応を含め、学校カウンセリングに関する今日的課題について整理すると共に、受講者の問題関心に添いながら、演習や事例検討を中心に、実際の進め方について学ぶ。
教師のメンタルヘルス・マネジメントとチーム援助入門 田村 修一 「教師のメンタルヘルス・マネジメント」と学校心理学を基盤とした「チーム援助」の理論と方法について、演習を交えて講義する。具体的な講習内容は、以下の通りである。①教師のメンタルヘルスのセルフチェック、②職場におけるメンタルヘルス・マネジメント、③学校心理学に基づくチーム援助の理論と方法、④学校におけるチーム援助の実際。
学校、家庭並びに地域の連携及び協働 平井 康章 本講習では、学校・家庭・地域の連携のあり方について、単なる理想論の確認にとどまらず、実践上の立場から考察していく。平成29年の法改正でコミュニティ・スクールの設置努力義務化が定められたことも踏まえ、検討を進める。一方的な講義形式は最小限にとどめ、グループに分かれた話しあいを中心に進める。話しあいにおいては、地域性に大きく左右される課題であることも踏まえ、受講される皆さんの各地各校での具体的な取り組みをご紹介いただき、情報共有することを重視する。
キャリア教育の
理解と実践
宮崎 猛 キャリア教育のあり方について実践上の立場から考察する。また、大学院の授業で行われているような授業形態−実践上から考察するだけではなく、今日的意義と課題を本質的な側面から参加者全員で探究していく−を重視するものとする。当日自校のキャリア教育の年間指導計画を持参されたい(可能であれば)。 

選択

18時間
自尊感情について:理論と実践の側面から 富岡 比呂子 本講習では、子どもと教師の自尊感情について、理論的・実践的な側面から考察することを目的とする。まず理論的な枠組みを概観し、国際比較研究における日本の子どもの自尊感情の現状について紹介する。次に実践的アクティビティやDVD鑑賞を通して教室場面で子どもの自尊感情を高める方法について考える。加えて、教師のメンタルヘルスの観点から、教師の自尊感情やそれを脅かす要因、また対処法についてディスカッションを通して学ぶ。
教育の社会学

鶴田 真紀

「教育」について考える上で、欠かすことのできない視点の1つは、社会との関わりである。本講習では、多様な教育現象を社会学という観点からみた場合、どのような認識が展開できるのかを講義する。具体的には、下記のテーマからいくつかをとりあげ、現代の子どもをとりまく多様な問題に関する「ものの見方・考え方」を養うことを目指したい。

・学歴問題・逸脱・いじめ自殺・「優れた」実践とは
算数・数学科における授業づくりのポイント 鈴木 詞雄

全ての児童・生徒が算数・数学の内容を「分かる・できる」ようになるための授業づくりについて講演と実習を行う。具体的には、教材研究の方法や授業ビデオの解説、○付け法や意味付け復唱法を使った模擬授業などを行い、授業技術を高める。

いじめ予防の理論と実践 三津村 正和 本講習の目的は、国内外における過去のいじめ自死事件やいじめ予防研究の知見に学びながら、いじめ被害者・傍観者のエンパワーメントを志向する「いじめを起こさない学校文化」構築への方途を、受講者が協働的に探究していくことにある。ワークショップ型の研修であるので、多様なアクティビティへの意欲的な参画が望まれる。
道徳科の指導と評価 石丸 憲一 本講習では、子供たちが一生をどう生きていくかの道標となる心のあり方あるいは道徳性、倫理観について考え、小中高を通じた道徳教育の系統性を考えるとともに、道徳の時間から道徳科に変わることをどう捉え、どう授業し、どう評価したらよいかを考える場とする。
環境教育・環境科学 山本 修一
桑原ビクター伸一
環境教育は、IPCCなどの報告を主体として地球温暖化の問題を特に取り上げ、その現状と、解決のために行われている対策などを含めた社会的な情勢について講義する。

環境科学は、人間活動が環境に及ぼす影響を探究する学問であり、自然環境と人間活動との間の相互関係や持続可能な環境管理について講義する。
教員の職務に係る問題を考える -労働時間、奨学制度などへの法制度的検討ー 井上 伸良 教員の職務において、解決あるいは理解が望まれるトピックについて、法制度の側面を中心とした検討を行う。具体的には、教員の負担感(長時間労働)、子どもの貧困と関わって奨学制度のあり方などを扱う。講義だけでなく、学校種ごとのグループワークも行う。受講にあたっては、スマートフォン、タブレット、ノートPCなど、インターネットを使用できる機器を1点以上持参して頂くことが望ましい。また、事前に勤務校のある市区町村の就学援助制度の概要、市区町村および都道府県の奨学制度の種類についてまとめておくことが望ましい。
プログラミング的思考力を育成する授業のデザイン 舟生 日出男 2020年のプログラミング教育の必修化が迫っているが、授業のデザインや実施について不安を抱いている教師は少なくない。また、ICT機器の整備状況は学校によって差があり、望ましい実践例をそのまま適用できるとも限らない。そこで本講習では、プログラミング的思考とその育成についての基本的な考え方に焦点を当て、コンピュータを使わないアンプラグドなプログラミングや、通常のパソコンを用いた授業のデザインを中心に、基本的な知識・技術の習得を目指す。
思春期のメンタルヘルス 遠藤 幸彦 思春期の生徒のメンタルヘルス上の課題を理解する上で有用な、実践的な知識を解説する。具体的には、精神医学的な考え方、代表的な精神疾患の特徴、思春期の心理理解に必要な精神分析的理論を紹介し、事例をもとに質疑や演習を重ねる。また、実際の関わりにおいては、生徒個人の抱える課題のみならず、生徒-教師関係や生徒の家族関係なども大切な要因であるため、そうした心理理解を深めることも目的とする。
特別支援教育の現状と課題 杉本 久吉 2007年の改正学校教育法施行により、小・中学校等における「通常学級に在籍するLD児等」に対する指導を含めた特別支援教育が開始以来、10年を経過した。その間、わが国独自のインクルーシブ教育体制の構築が、通常の学級、特別支援学級、特別支援学校それぞれの立場で進められてきた。

この特別支援教育の現状と課題について概説するとともに、抽出された課題、その解決方策について、グループ協議を通じて理解を深める。
幼児教育・保育の現状と課題 戸田 大樹 幼児教育・保育の現状と課題について、次の視点からアクティブラーニングを通して学び合う。具体的には、負けない心などの非認知的能力の芽生え、デジタル家電に対する保育者と保護者の意識、保育者養成校と保育現場との連携、現代に求められる保育者の専門性と資質についてである。これらの学びを踏まえ、保育者の質と保育の質について議論する。
知的障害のある人の自立と社会参加 山内 俊久 知的障害のある生徒の学校卒業後の就業先の様子について紹介し、知的障害特別支援学校における職業教育・進路指導の実際を講義・演習等により学び、知的障害がある人たちの社会的・職業的自立のあり方につて考える。また、インクルーシブ教育システム時代を迎えた特別支援教育のキャリア教育のあり方についても考察していく。