丹木の歳時記 如月(二)

上辺だけで人を判断できないように、水の中にどんな生き物が生息しているのかを知らずして池の生態系は分りません。そこで「文学の池」の生き物調査を実施しました。そのきっかけは池のほとりで時々見かけるカワセミが水面にダイビングしている様子を見て、何を捕食しているのか知りたくなったからです。さて、どうするか。池の水を全部抜く「かいぼり」を行うとなるとかなり大がかりな作業になります。あるいは一杯のバケツの水から池や川に生息する生物種を把握できるという「環境DNA」の技術を使えばより正確かつ詳細なデータが得られるのでしょうが、好奇心のためにそこまでの費用や時間はかけられません。そこで思いついたのが「環境DIY(Do It Yourself)」調査です。ペットボトルで自作した仕掛けを沈めてみました。これなら最小限の手間暇で済みます。仕掛けにかかったのは5~6㎝ほどのスジエビと小魚のモツゴ(撮影後にリリース)。どうやらこれらがカワセミの主食のようです。高い梢から水中の小さな獲物が見えるカワセミの視力は人間の8倍もあるのだとか。こうして池の生態系に対する理解がまた一歩深まったような気がします。

中央図書館
翡翠(カワセミ)
小啄木鳥(コゲラ)
真鴨(マガモ)
小綬鶏(コジュケイ)
梅(ウメ)
山茱萸(サンシュユ)
椿(ツバキ)
満作(マンサク)
梅(ウメ)
蕗の薹(フキノトウ)
スジエビ&モツゴ

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