創価大学ニュース「SUN」107号 2020 Autumn

11 安心・安全な距離で心に寄り添うおもてなしを。  私は、来春から伊豆にある旅館で働くことが決まっていま す。就職先の先輩から「お客さまとは今までより距離を取らな ければいけない」と聞き、これからはおもてなしにも工夫が必 要だと感じています。私は、人に寄り添う仕事がしたいと考 え、観光業を目指しました。「寄り添う」とはお客さまの心に 創価女子短期大学 国際ビジネス学科2年 篠原 有里奈 さん 寄り添うもので、目に見えるものではありません。いつかコロ ナ禍が終息したら、私の勤務先の旅館には海外からのお客 さまも大勢訪れると思います。そのときお客さまの心に寄り 添い、旅の思い出と安心・安全を提供できるよう、英語力を 磨きながら経験を積んでいくつもりです。  私が勤務する勝浦ホテル三日月は、新型コロナウイルス感染症 が発生した中国・武漢からの第1便帰国者を受け入れた宿泊施 設として注目され、当初は悪い風評もありました。しかし、感染症 対策に強い近隣の病院から指導を受けて感染症対策を進めたこ とで、実際に従業員はもちろん勝浦市内でも感染者ゼロで、帰国 者の方々の滞在を終えることができました。今では「三日月は感 染症対策が万全だから安心して宿泊できる」というポジティブな 評価をいただいています。私たち職員も、対策に自信を持つことが できました。この経験を多くの人に伝えようと「旅のエチケット」と いう感染予防の知識をまとめたパンフレットや、オリジナルの消 毒用アルコールスプレーを宿泊のお客さまにご提供しています。 観光業の復活のために、「正しく恐れる」社会へ。  私たちが前向きにコロナに向き合えたのは、感染症を専門と する医師から感染予防に関する知識を教えていただき、「正しく 恐れる」ことができたからです。もし「怖い」とだけ思っていたら、 不安で仕事ができなかったでしょう。「正しく恐れる」ことができ れば、対策がされているお店やホテルを選ぶという選択もでき ます。今後、観光業が活力を取り戻すためには、そうした社会の 変化がとても大事だと感じています。  私たちホテルのスタッフとしては、お客さまにとって憩いの場 となるようホスピタリティとサービスという今までの基本はその ままに、安心・安全への気持ちを持って、お客さまをお迎えして いこうと思います。 勝浦ホテル三日月 フロントスタッフ 小渕 貴子 さん 創価女子短期大学 2017年卒業 31期生 創価大学文学部 2019年卒業 45期生 光 「働きがいも経済成長も」 【SDGs8】 Focus 創大 3 Action for  FUTURE

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