2021年03月01日 13時00分

第7回創価大学教育フォーラム(第18回FD・SDフォーラム) を開催しました

    木谷 慎一氏

     220日(土)オンラインイベントとしてウェビナーにて第7回創価大学教育フォーラム(第18FDSDフォーラム)を開催しました。学内外より大学関係者や高等学校教員、学生ら約200名の参加がありました。

     フォーラムでは、本学の馬場学長の挨拶の後、文部科学省 高等教育局 専門教育課 課長補佐の木谷 慎一 氏が「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)の認定制度について」と題して講演を行いました。

     文科省が今後推進する認定制度について導入の検討がなされた社会背景、目的、認定制度への申請にあたっての注意事項やモデルカリキュラムなどの概要を述べられました。数理・データサイエンスAI教育の重要性やを指摘され、2025年以降、初等中等教育段階で数理・データサイエンスなどの教育を受けた学生が大学に入学してくる時代になる。理系、文系の学部関係なく、利活用をどのように行うか。基礎教養として大学教職員にもそのリテラシーが要求されることになるのではないか。」と述べられました。

    島方 敏 氏

     続いて、Zoom Video Communications Japan株式会社 セールスマネージャー 島方 氏が「Zoomを使った効果的な遠隔教育ノウハウと海外での活用事例」と題して講演しました。海外大学でのZoomを活用したオンライン授業の事例や、教育をはじめとした様々な分野におけるオンライン化等の変化について言及され、「コロナ禍の劇的な変化によって起きた様々な分野のオンライン化で、そのメリット、デメリットが見えてきた。Afterコロナに元に戻るものもあれば、むしろオンラインだからこそ出来ること、それを活かしてより良いサービスの向上が見込まれる分野などがあり適切に判断していくことが求められるのではないか。」と述べられました。

    小松川 浩 氏

     続いて、公立千歳科学技術大学 理工学部情報システム工学科 教授、情報メディアセンター長 小松川 氏が「個別最適化学習(アダプティブラーニング)の実現に向けて」と題して講演しました。公立千歳科学技術大学における教育実践について、参加者とともに実際のシステムを使用しながら概要を述べられ、「個別最適化されたオンライン授業においては、授業内外の設計の中でどこに教員が関わるか。また自己調整学習をどのように身につけさせていくか、ICTはそのための道具でしかなく、全体設計の中で活かし方を考えていくことが重要だ。」と述べられました。

     その後、「本学の取組み紹介」と題して、ワールドランゲージセンター長 尾崎准教授より、創価大学の共通科目英語教育における適応型CBTの取組みについて概要を紹介し、また法科大学院の嘉多山教授から、独自にシステムを構築したハイフレックス型授業取り組みの紹介、続いて国際教養学部の吉江講師より、ウィキペディアを活用した歴史教育における教育実践の取り組みなど紹介がありました。

     参加者からは「コロナ禍のなかで急速に進んだICTを使った授業の取り組みを今後どのように活用し、発展させていくかを考えるうえで、どの発表も大変に参考になるものでした。」、「興味深いアプリケーションの活用方法や適応型CBT、ハイフレックス授業時の工夫など、これから取り組みたいと考えていた内容を学ぶことができて大変有益でした。早速、春学期授業づくりに取り組みたいと思います。」などの声が寄せられました。

     

    概  要

    第7回創価大学教育フォーラム・第18FD・SDフォーラム

    開催日時:2021年2月20日() 13:00~17:00

     会  場: ウェビナー(オンライン)

    ページ公開日:2021年03月01日 13時00分