合格への道

つらくても、やる気は落ちなかった。
法律学の探求が面白かったから。

佐々木 一彦 創価大学法学部卒(10期・既修者コース)

佐々木 一彦の顔写真
予備試験を全国トップ、司法試験の上位での合格を果たした佐々木一彦さん。徹底した分析力と集中力を支えたのは、日々の勉強を楽しむ姿勢でした。

佐々木流、合格の秘訣

僕が司法試験に合格したのは、「法律学にはハマった」というのが大きいと思います。中学生の頃にテレビ番組で法律相談に乗っている弁護士の方々を見て憧れ、自分も法律家になるんだ!そのためには司法試験に合格しなければ!そんな気持ちで大学時代には試験対策に重きを置いていました。

ところが大学の3年頃から俄然面白くなってきた。勉強は嫌いだけど、法律学は好き。僕がモチベーションを落とさず司法試験を乗り越えられた、一番の理由です。

突き詰める勉強スタイル

司法試験の範囲って、とてつもなく広いですよね。だからこそ、目の前の科目をとにかく徹底的に突き詰める。例えば授業に臨む姿勢では、予習を完璧に。具体的なやり方としては、まず薄い基本書を読み、科目の大枠をつかんだら問題演習をして実践的な知識を身につける。そして授業でどのような質問がくるかをシミュレーションして答えを用意する。これを毎回するのは大変でしたが、もしかすると二度とこの科目を復習できないかもしれない。司法試験まで覚えていられるようにするんだ!そんな気持ちでやっていました。

創価大学法科大学院を選んだ理由

他大の法科大学院にも合格していましたが、学部時代にお世話になった先生方も多く所属しており、熱心に指導していただけると感じたからです。チューター制度や自主ゼミが活発なこと、そして設備面や奨学金も含め、勉強に打ち込む環境が整っているのも魅力でした。

実際の2年間で役立ったこと

何か1つ挙げるとしたら、24時間使える自習室と図書館。他大にはなかなかないことだと思います。予習に追われて辛い時期もありましたが、時間を気にすることなく友人と励ましあいながら勉強できた2年間は、振り返ると楽しくて充実していました。

合格!そして司法修習が始まって

合格の瞬間は、嬉しいというよりほっとした感じでした。教授や両親などの期待に応えられた安堵感というのでしょうか。そんな余韻に浸っている間もなく司法修習が始まり、また忙しい日々へ。元々は弁護士志望なのですが、真実を解き明かす検察官や中立な立場の裁判官の実際にも触れ、これからの進路をどうするか、決定を迫られる時期が近づいています。

めざす法曹像

法曹というのはどの立場になっても、人の人生を決めてしまうものです。重大な任務を正しく遂行するには、自分自身の人格を高める努力と法律の研鑽を怠らないことが大切。常に進化と成長を続ける法曹をめざしています。

法曹を志す後輩へ

佐々木 一彦さん 1日のタイムスケジュール
法曹をめぐる社会環境は変わりつつありますが、法曹が目の前の人を助ける責任の大きな職業であることに変わりありません。この道を志した誇りをもち、そして自分の力を信じて勉強に徹していけば、いつのまにか想像もできないような実力がつくはず。司法試験は難関なイメージがありますが、昔に比べれば合格率も高いですしね。不安など感じず、夢に向かって突き進んでください。