創大Days

2021年07月02日

丹木の歳時記2021 水無月(三)

創大Days編集部

本を返しに行った中央図書館の前でレモンイエローの黄菅(キスゲ)が咲いていました。いつもまとめて20~30冊の本を借りるのですが、図書館の検索システムで読みたい本が貸出中になっていると、残念な気持ちと同時に嬉しい気持ちにもなります。それは同じ本に関心を持っている人がいると分かると共に、熊本出身の新入生のS君を思い出すからでもあります。入学早々講義に物足りなさを感じた彼は、図書館に通い始めます。毎日8、9冊と借りるうちに、驚いたことがあると言います。それは、どんな本を借りても必ず誰かが目を通した痕跡があるという事実。ためしに「アフラ・ベーン」というイギリスの作家の本を借りてみると、やはり鉛筆で印がついています。そして、これはとうていやりきれないなと思うのです。彼の名前は三四郎。その大学生活を描いた夏目漱石の小説『三四郎』が朝日新聞に連載されたのは、1908(明治41)年のことです。
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ページ公開日:2021年07月02日


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