創大Days

2021年07月30日

丹木の歳時記2021 文月(三)

創大Days編集部

今年の土用の丑の日は28日。土用の丑と鰻を結びつけたのは江戸中期の博物学者・平賀源内とされています。古代ギリシャの哲学者アリストテレスが「鰻は大地のはらわたと称するものから生じる」と述べたように、鰻の生態は長く謎に包まれていましたが、近年の調査で日本鰻の産卵地はマリアナ海溝付近であることが分かっています。かつては日本の田んぼや川に普通に生息していた鰻。今ではアマミノクロウサギやライチョウと同じ絶滅危惧ⅠB類に指定されています。いかにすれば持続可能な消費形態を維持できるのか。食卓から鰻が消える未来が来ないよう、土用の丑の日を機に一考することも必要でしょう。鰻の来し方行く末を考える上で、今年発刊されたパトリック・スヴェンソン著『ウナギが故郷に帰るとき』も参考になります。
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ページ公開日:2021年07月30日


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